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ヒノトリを操作する寺井義人特命教授(寺井特命教授提供)
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ヒノトリを操作する寺井義人特命教授(寺井特命教授提供)

 神戸大は2日、国産初の手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」を使った初めての子宮体がん手術に成功したと発表した。

 ヒノトリは川崎重工業(神戸市中央区)とシスメックス(同)が出資する「メディカロイド」と、神戸大が共同開発。2020年以降、泌尿器科領域での症例を積み重ねてきた。今年11月には札幌市の札幌医科大で大腸がんの手術に、愛知県の藤田医科大で胃がんの初手術に成功している。

 ヒノトリでの婦人科領域と消化器外科領域の手術は12月から保険適用になったばかり。婦人科領域では、子宮体がんや良性子宮腫瘍の手術が対象。骨盤の奥深い部位でも緻密で安定した作業が可能で、出血量が抑えられるなどの利点があるという。

 手術は2日、神戸大特命教授の寺井義人医師が子宮体がんの50代女性に実施し、約4時間で終えた。

 寺井医師は「これまで米国製の手術支援ロボットを使ってきたが、日本製は研究者の悲願。今後、広い領域で活用が期待される」とした。(小尾絵生)

シスメックス川崎重工業
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