兵庫県立神戸甲北高校（神戸市北区大脇台）は６日、同校に１０月まで勤務していた保健体育科の女性教員の「教務手帳」１冊を紛失したと発表した。１～３年生２５９人分の氏名や出欠状況、３９人分のテストの点数が記載され、重複を除くと計２５９人分の個人情報になるという。

　同校によると、女性教員は今年４月から、任期付き職員として同校に勤務。勤務最終日の１０月２７日、引き継ぎのため教科主任に教務手帳を手渡さないといけないところを、自席に置いたまま学校を離れたという。翌２８日、教科主任が女性教員に手帳の所在を確認したが、自席にはなく紛失が分かった。

　同校は１２月１日、対象生徒と保護者に状況を説明して謝罪。どれだけの情報が記載されていたのかについての確認に時間がかかったという。県警に遺失物届を提出することも検討しており、吉行智教頭は「心配と迷惑をかけ、申し訳ない。同じことが二度と起こらないよう、危機管理を徹底する」と話した。（大橋凜太郎）