８日に体調不良で救急搬送された谷公一国家公安委員長（７０）＝衆院兵庫５区＝が９日、公務に復帰し、閣議後の記者会見に臨んだ。谷氏は「ちょっと気を失うようなことになり、私もびっくりした」と振り返り、「ご迷惑、ご心配をかけて申し訳ない。体調のことを考えながら、職務に全力を挙げていく」と述べた。

　谷氏は８日午前の国家公安委員会の会議中に体調不良を訴え、都内の病院に搬送された。当時の状況を「息苦しく、ぼーっとするなと。貧血の症状か、血圧が一時的に下がったのかもしれない」と説明。ＣＴなど各種検査で異常はなく、医師からは「誰にでも起こるような症状」と解説されたという。

　谷氏は復興副大臣や衆院国土交通委員長などを歴任。８月の内閣改造で国家公安委員長兼防災担当相に就任した。（永見将人）