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新幹線の安全性向上の取り組みについて説明するJR西日本の込山哲也部長(左)ら=12日午後、大阪市内
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新幹線の安全性向上の取り組みについて説明するJR西日本の込山哲也部長(左)ら=12日午後、大阪市内
新幹線の安全性向上の取り組みについて説明するJR西日本の込山哲也部長=12日午後、大阪市内
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新幹線の安全性向上の取り組みについて説明するJR西日本の込山哲也部長=12日午後、大阪市内

 新幹線のぞみが2017年12月、台車に破断寸前の亀裂が入ったまま運行を続けた問題で、JR西日本は12日、安全性を高めるため計画したソフト対策とハード面の整備が完了したと発表した。対策の徹底によって、異常確認時の列車停止件数が、問題発覚前から約18倍に増えたという。

 この問題は国の運輸安全委員会が、新幹線初の重大インシデントに認定している。発生から5年の節目を機に、山陽新幹線統括本部安全推進部の込山哲也部長が会見した。

 台車枠の傷を高い精度で発見する「超音波探傷装置」を導入したほか、走行中の異常対策として、台車温度の監視装置を博多-新大阪間の線路5カ所に整備。また運行に関わる社員間で情報を即時共有できるシステムや、車両の異常に気付くための音やにおいの体感教育、重大インシデントの疑似体験設備の整備などを進めた。

 その結果、運行を停止して安全を確認する月平均の件数は、従前の0・5回から、昨年度9・6回、本年度9・1回(4~10月)と大幅に増えたという。

 込山部長は「重大インシデントを風化させることなく、実践的な教育、訓練を繰り返して実行力を高め、組織全体で新幹線の安全性向上に取り組む」と述べた。(西井由比子)

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