• 印刷
にぎわい拠点施設の開業時期の告知は「2023年春」に張り替えられていた=神戸市中央区
拡大
にぎわい拠点施設の開業時期の告知は「2023年春」に張り替えられていた=神戸市中央区
再整備中の東遊園地。今秋の一部開業が見送られた=神戸市中央区
拡大
再整備中の東遊園地。今秋の一部開業が見送られた=神戸市中央区

 新型コロナウイルス禍やロシアのウクライナ侵攻など、揺れ動く世界情勢が神戸市の再整備事業を遅らせている。建築資材の入荷遅れなどが影響し、東遊園地はこの秋予定していた公園北側の一部開業を見送った。今夏移転する予定だった大型児童館「こべっこランド」の完成も来年に。状況次第では他の施設でも遅延が起きる可能性があり、担当者らが気をもんでいる。

 三宮再整備の一環である東遊園地(同市中央区)は南側に今年3月、建築家の安藤忠雄さんが手がけた図書館「こども本の森 神戸」が完成。北側にはカフェ・レストランが入るにぎわい拠点施設などを予定し、一部は今秋オープン、全面開業は来年4月を目指していた。

 だが照明など電気設備や舗装材料の入荷が滞り、工事が思うように進んでいない。中国のコロナ対策による都市封鎖などが響き、半導体や部品の供給が世界的に停滞していることが一因とみられる。一部で施工方法の変更を余儀なくされたこともあり、にぎわい拠点施設などの完成は同エリアが全面開業する来春にずれこむ見通しだ。

 「こべっこランド」と「こども家庭センター(児童相談所)」が入る市総合児童センターは、神戸ハーバーランドから同市兵庫区の下水処理場跡地へ移転が決まり、21年秋ごろの完成を予定していた。

 だが、地中障害物の影響などで工期が遅れたうえ、ウクライナ情勢の悪化に伴い木材の納入が遅れるなど、さらなる遅延が見込まれる事態に。来年3月までに開業できるよう工事を進めている。

 都心・三宮ではほかに、JR三ノ宮駅新ビルやバスターミナルが入る高層ツインタワー、新市役所2号館の建設が進む。市の担当者によると、今のところ大きな影響は出ていないが「今後の情勢を注視したい」と話している。

 兵庫県の事業では、県立総合衛生学院の新長田駅南地区への移転・新築工事が鉄骨材の不足で遅れ、利用開始が計画から1年遅い24年9月に変更された。同学院は・阪神・淡路大震災の再開発が続く同地区で最後の再開発ビル。(三島大一郎、金 旻革)

三宮再整備神戸
もっと見る
 

天気(10月22日)

  • 17℃
  • ---℃
  • 60%

  • 18℃
  • ---℃
  • 30%

  • 16℃
  • ---℃
  • 70%

  • 16℃
  • ---℃
  • 60%

お知らせ