• 印刷
記者会見に臨む家次恒・中谷医工計測技術振興財団代表理事(左)と久元喜造・神戸市長=14日午後、神戸市中央区港島中町6、神戸ポートピアホテル(撮影・坂井萌香)
拡大
記者会見に臨む家次恒・中谷医工計測技術振興財団代表理事(左)と久元喜造・神戸市長=14日午後、神戸市中央区港島中町6、神戸ポートピアホテル(撮影・坂井萌香)

 公益財団法人中谷医工計測技術振興財団(東京、代表理事=家次恒・シスメックス会長兼社長)は14日、新たな学術賞「神戸賞」を創設すると発表した。バイオメディカルエンジニアリング(生命科学と理工学の融合境界領域)分野で独創的な研究に取り組む日本人が対象。医療産業都市を抱える神戸発の賞として、成長産業育成を後押しする。

 同財団は、医療用検査機器・試薬メーカーのシスメックス(神戸市中央区)の創業者、故中谷太郎氏が1984年に設立。医工計測技術分野で研究者を支援している。神戸賞は2024年に迎える財団設立40年を記念し創設を決めた。

 イノベーション(革新)をもたらす実績を上げた現役研究者・グループを想定した「大賞」(1件)と、革新を引き起こす可能性がある45歳未満の若手研究者が対象の「ヤングインベスティゲーター賞」(3人以内)で構成。大賞は賞金5千万円。ヤング賞は500万円と、5年間で計4千万円を助成する副賞がある。

 第1回は、23年8~10月に公募し、24年6月1日に授賞式を開く予定。家次氏は「日本がリードすべき分野を強く後押ししたい。若い研究者を発掘する必要がある」と意義を説明。久元喜造神戸市長は「医療産業都市構想を進めてきた市としてありがたい」とした。

 地名を冠する学術賞には、京セラ創業者の故稲盛和夫氏が設立した稲盛財団の「京都賞」がある。科学や技術、思想・芸術の計12分野を対象にする国際賞で、家次氏は「(単一分野、日本人対象など)京都賞との違いを打ち出しつつ、神戸らしい賞としてじっくり育てていきたい」と述べた。(西井由比子)

シスメックス
もっと見る
 

天気(10月22日)

  • 17℃
  • ---℃
  • 60%

  • 18℃
  • ---℃
  • 30%

  • 16℃
  • ---℃
  • 70%

  • 16℃
  • ---℃
  • 60%

お知らせ