阪神・淡路大震災後に生まれた世代によるグループ「1・17希望の架け橋」が、震災経験者にインタビューし、動画で発信する取り組みを続けている。来年1月で発生から28年を迎え、記憶の継承が課題となる中、交流サイト(SNS)で公開して証言を共有。「若者から若者へ、思いをつなぎたい」と意欲を見せる。(上田勇紀)
「震災当時のお話、聞かせてもらえませんか」
今月10日夜、神戸・三宮の東遊園地にあるガス灯「1・17希望の灯り」前。神戸ルミナリエ代替行事の開催に合わせ、会社員の藤原祐弥さん(20)=神戸市長田区、関西大2年の石田瞳さん(20)=兵庫県西宮市=が来場者に声をかけた。
石田さんの手には、スマートフォンとマイク。一言一句、聞き漏らすまいと真剣な表情で臨む。
「ガスも電気も全部止まった。人のつながりがなかったら、何もできない。まだ昨日のことのよう」。そう応じたのは、神戸市兵庫区の女性(77)。「若い人に頑張ってほしいから」と数分間、被災した状況を語った。同市灘区の女性(66)は「天災を甘く見ないで。備えておいてほしい」と、震災を知らない世代にメッセージを残した。
声をかけても、断られることもしばしば。そんな時は「心が折れそうになる」という。それでも2人は「少しでも経験を伝えられるようにしたい」と、粘り強く取り組んだ。
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グループは2020年10月結成。兵庫県立舞子高校環境防災科(神戸市垂水区)を卒業し、代表に就いた藤原さんは「防災を学ぶうち、教えられるだけじゃなく、自分たちで伝えたい思いが芽生えた」と振り返る。震災追悼行事のボランティアや、動画発信といった活動を続けるうちに仲間は増え、現在は神戸などの中高生や大学生、会社員ら15~24歳の51人が所属する。
ルミナリエ代替行事に合わせた震災経験者へのインタビューは、今年で2年目になる。自分たちと同じ「震災後世代」に伝わりやすいと感じ、SNSでの発信を選んだ。
同志社大4年の鈴木友菜さん(22)=神戸市東灘区=は、就職活動中、自分の価値観に防災教育が大きく影響していると感じ、メンバーに加わった。卒業論文のテーマにも防災意識を取り上げる。「インタビューではつらい気持ちを思い起こさせる。その分、しっかり形にしていかないと」と気を引き締める。
東遊園地・希望の灯り前でのインタビューは16~18日夜も実施予定。来年1月17日前後に、編集した動画をグループの写真共有アプリ「インスタグラム」などで公開する。
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「U(アンダー)28」は28歳以下の意。阪神・淡路大震災の発生からまもなく28年。「U28 震災後世代」では若い世代とともに過去の災害を学び、防災について考えていきます。
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