積水ハウス（大阪市）と米ホテル大手のマリオット・インターナショナルの宿泊特化型ホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・兵庫淡路島福良」（兵庫県南あわじ市福良甲）が１６日、開業した。館内にレストランを置かず、地元の飲食店の利用を促す。兵庫県内では豊岡市に続き２軒目。

　２０２３年中に養父市と淡路市でも同形態のホテルの設置を予定。この日の開業式典で斎藤元彦県知事は、４ホテルの立地を受けて県民局と地元自治体、観光関連団体などのワーキングチームを設ける考えを示し、「連携して地域活性化策を考えたい」と話した。

　福良のホテルは「道の駅福良」に近い町中にあり、４階建て全１００室。１泊１万４５２０円から。マリオットのカール・ハドソン日本・グアム地区代表は「ホテルを拠点にグルメやサイクリングなどの体験を堪能してほしい」と話した。

　両社は訪日客（インバウンド）需要などによる地方の活性化を掲げ、２０年から道の駅周辺でホテルをチェーン展開。福良を含め９道府県２１カ所で開業済み。大阪・関西万博がある２５年までに２６道府県で計約３千室に増やす計画という。（西竹唯太朗）