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起震車に乗ってVR専用ゴーグルを着用し、震度7の揺れを3次元で体験した参加者=10月23日、神戸市中央区脇浜海岸通1
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起震車に乗ってVR専用ゴーグルを着用し、震度7の揺れを3次元で体験した参加者=10月23日、神戸市中央区脇浜海岸通1
大地震に伴い、リビングで本棚が倒れてくる映像(防災科学技術研究所提供)
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大地震に伴い、リビングで本棚が倒れてくる映像(防災科学技術研究所提供)
大地震に伴い、居住空間で本や家具が散乱する映像(防災科学技術研究所提供)
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大地震に伴い、居住空間で本や家具が散乱する映像(防災科学技術研究所提供)
大地震に伴い、居住空間で本や家具が散乱する映像(防災科学技術研究所提供)
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大地震に伴い、居住空間で本や家具が散乱する映像(防災科学技術研究所提供)

 3次元でリアルな地震体験を-。兵庫県広域防災センター(三木市)と防災科学技術研究所・兵庫耐震工学研究センター(同)が、震度7の揺れを再現する車両「起震車」に、VR(仮想現実)を導入した。隣接する両センターが連携。兵庫耐震工学研究センターの実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)で室内空間の耐震実験をした時の映像を活用し、起震車の揺れと連動するように編集した。

 10月に神戸市中央区であった防災推進国民大会「ぼうさいこくたい」に合わせて開発。同大会では、参加者約50人がVR専用ゴーグルを装着し、防災体験学習に使われる起震車に乗った。阪神・淡路大震災並みで最大震度7の揺れが数十秒続く中、リビングで本棚が倒れて本が散乱する映像が流れ、悲鳴が上がった。

 体験した会社員の女性(42)=神戸市中央区=は「分かっていてもすごい衝撃。本当にこんな地震が来たなんて。揺れるだけより映像もあって恐怖感が増した」と語った。

 県広域防災センターで防災教育を担う田中健一さん(63)は「震災を経験していない人も、より現実感のある体験ができ、反応は良かった」。兵庫耐震工学研究センターの佐藤栄児主任研究員(49)は「さらに技術を発展させ、室内の安全対策を啓発していきたい。今後も要望があれば、広く体験できるよう積極的に対応したい」と話した。(井川朋宏)

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