フィギュアスケートのグランプリ（ＧＰ）ファイナル女子で初優勝した三原舞依選手（２３）＝シスメックス、甲南大大学院＝が１９日、兵庫県民に元気や勇気を与えたとして、尼崎市の尼崎スポーツの森アイススケートリンクで斎藤元彦知事から感謝状を受け取った。

　神戸市須磨区出身の三原選手は、今季のＧＰシリーズで２連勝し、今月のＧＰファイナルで日本女子４人目の頂点に立った。練習拠点の一つで開かれた贈呈式では、指導を受ける中野園子コーチ、グレアム充子コーチと共に花束を贈られ、斎藤知事や後輩スケーターたちの質問に答えた。

　金メダルを首から下げた三原選手は「優勝できたのは、生まれ育った兵庫県のリンクで毎日練習してきたからこそ」と地元の支えに感謝した。「とても密度の濃い１年」の締めくくりは、２２日に大阪府門真市で開幕する全日本選手権。「（連戦や移動の疲れなどで）体は万全じゃないかもしれないけど、自分が持てる全てを出し切りたい」と誓った。（山本哲志）