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阪神対ヤクルト戦の5回、サイン盗みの疑惑をかけられ、審判に呼ばれ話し合う阪神の矢野監督(右端)と高津監督=2021年7月6日
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阪神対ヤクルト戦の5回、サイン盗みの疑惑をかけられ、審判に呼ばれ話し合う阪神の矢野監督(右端)と高津監督=2021年7月6日
阪神対ヤクルト戦の5回、サイン盗みの疑惑をかけられ、審判に呼ばれ話し合う阪神の矢野監督(中央)と高津監督(手前)=2021年7月6日
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阪神対ヤクルト戦の5回、サイン盗みの疑惑をかけられ、審判に呼ばれ話し合う阪神の矢野監督(中央)と高津監督(手前)=2021年7月6日

 尼崎市立尼崎高校(兵庫県尼崎市)の硬式野球部で2020年秋、公式戦の前日に男性コーチがレギュラー選手らに「サイン盗み」をするよう指示していたことが発覚した。捕手のサインを見て打者に球種やコースを伝えるサイン盗みは、高校野球でもプロ野球でも禁じられているが、高校野球では罰則規定がなく「多くのチームが巧妙にやっている」という見方も根強い。

 日本高野連は1998年、サインを伝える行為の禁止を通達。かつてサイン盗みは「当たり前の戦術」だったが、これを境に違反となった。相手に見抜かれないよう各チームのサインが複雑化し、試合時間が長引いたことも背景にあるとされる。プロ野球でもセ・パ両リーグが禁止している。

 しかし走者や走塁コーチによるサイン盗みが疑われ、抗議やトラブルに発展するケースは後を絶たない。

 春のセンバツでは16年、秀岳館が審判から疑いをかけられて注意を受けた。19年には星稜の監督が敗戦後、相手チームのサイン盗みを疑い、控室で抗議する一幕があった。

 プロ野球でも21年に阪神が「二塁走者の手の動き」を巡って疑惑をかけられ、コミッショナーが全球団に注意喚起する事態となった。

 米大リーグでは、2017年と18年のワールドシリーズをそれぞれ制したアストロズとレッドソックスが映像機器を使ってサイン盗みをしていたことが発覚。ドラフト会議の指名権はく奪や監督解任にまで発展している。

 関西の大学野球部でプレーする20代男性は「高校時代、よくコーチが他校について『あそこはやってる』というのを聞いた」と証言。走者や走塁コーチから打者に伝える方法は「リードのステップ幅とかベルトの触り方とか、やろうと思えばできる」と話した。

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