新型コロナウイルスの感染が広まってから3度目の年末。神戸・三宮で、夜の歓楽街を歩いた。忘年会シーズンの書き入れ時を迎えていたものの、少人数のグループが多く、大人数の飲み会はめっきり減ったという。店主からは厳しい経営を嘆く声が多く、「コロナ前のような光景にはもう戻らない」という諦めも漏れた。
■「忘年会しない」が6割
年の瀬、三宮センター街や神戸ハーバーランドは日中、多くの買い物客で混み合う。夕暮れに差しかかっても繁華街を行き交う人は多く、飲食店は忘年会でごった返している-と思いきや、空席が目立つ店も少なくなかった。
JR三ノ宮駅北側すぐの居酒屋「味兵衛」。カウンターは少人数の客で埋まっていたが、テーブル席は多くが空いたまま。経営する尼子進也さん(43)は「大人数の忘年会予約はなく、大半が2~4人程度。売り上げはコロナ前の年末には到底及ばない」と首を振る。
東京商工リサーチが近畿2府4県の企業を対象に、今月1~8日に実施したアンケートによると、年末年始の忘年会や新年会を開催しないと回答した企業が69・3%を占めた。味兵衛も、コロナ前の年末は20人前後の団体客の予約が相次いだが、今月は、1件あった12人が最多の予約という。「一昨年、昨年よりは回復しているが、忘年会は最小の人数で開催されている印象」と尼子さんは語る。
年が明けても見通しは厳しそうだが、一方で期待もあるという。コロナ前は外国人でにぎわったという同店。尼子さんは「今年は入国制限も緩和されたので、春以降はインバウンドに期待したい」と願う。
■2次会「この3年で習慣が変わり…」
夜も更けて、そろそろ2次会の時間帯。1次会が終わったのだろうか、通りにはそれなりの人数が行き交っているように感じた。だが…。
北野坂にあるスナックの扉を開いた。15人ほど入る店内に、客は1人。ママ(55)と世間話に興じていた。
「この3年で習慣が変わり、夜遅くまで飲み歩く人が少なくなった」とママはこぼす。常連客に支えられて何とかやって来たものの、「これ以上は店を開けても赤字になるだけ」と、29日の営業で店を畳むことにした。
ママは13年ほど前から、三宮でラウンジやスナックを営んできた。3度の悪性リンパ腫発症を乗り越え、コロナ禍でも営業自粛や時短要請などに従って営業を続けたが、やりくりは限界に来ていた。
退去の際は、2カ月前にテナント所有者に連絡しないといけない。好意で今月中旬ごろまで最終判断を保留してもらったが、流行「第8波」の到来が、望みを打ち消した。
「日中の街はにぎわってて、昼飲みの店なんかは満席のことも多いんやけどね…」。コロナ禍による行動制限は、あまりにも長かった。「夜の2軒目以降の選択肢になるスナックは厳しい。それでも、最後にと顔を出してくれはる常連さんが多くて。それは本当、感謝してます」。ママはつぶやいた。
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