「内野家」の屋号で総菜を製造販売する有限会社ウチノ（兵庫県西宮市浜町）は２７日、総菜パック「ｕｃｈｉｐａｃ（ウチパク）」シリーズの２８品目約１０万パックを自主回収すると発表した。機械のトラブルがあり、自社で定めた殺菌条件に到達していなかったため。現時点で食べた人から健康被害の申し出はないという。

　対象商品は１１月１８日～１２月１９日に製造された「ウチパク　肉じゃが」など。真空パックした後、１２０度以上、２５分以上殺菌することで長期保存を可能にしているが、１９日に行った自社の抜き打ち検査で、庫内が表示温度に達していなかったことが分かったという。

　一定の殺菌はされており、社内の検査で異常はなかったが、常温長期保存には適さないと判断し、自主回収を決めた。商品は自社ホームページでの通信販売のほか、スーパーや量販店などで販売。機械を修理し、２２日から生産を再開している。同社は「多くの方にご迷惑をおかけして申し訳ない。二度と起こさないようにしたい」とした。

　該当商品を持っている人には連絡の上、着払いでの返送を求めている。ウチノＴＥＬ０７９８・３５・７８２４。コールセンター（来年１月５日から）ＴＥＬ０６・６９４６・５９０３