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おみくじを手渡す長田神社の巫女=1日午前、神戸市長田区長田町3、長田神社
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おみくじを手渡す長田神社の巫女=1日午前、神戸市長田区長田町3、長田神社
縁起物を手渡す長田神社の巫女=1日午前、神戸市長田区長田町3、長田神社
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縁起物を手渡す長田神社の巫女=1日午前、神戸市長田区長田町3、長田神社
願いを込めて手を合わせる参拝客=1日午前、神戸市長田区長田町3、長田神社
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願いを込めて手を合わせる参拝客=1日午前、神戸市長田区長田町3、長田神社
おみくじを手渡す長田神社の巫女=1日午前、神戸市長田区長田町3、長田神社
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おみくじを手渡す長田神社の巫女=1日午前、神戸市長田区長田町3、長田神社

 家内安全に商売繁盛、学業成就…。参拝客が、新年の抱負を神仏に託す初詣。では、願いを受ける当の寺社側は、どのような1年を望んでいるのだろうか。北は北海道から南は九州まで、多くの人でにぎわう全国の人気スポットに、漢字1字に思いを込めて2023年の展望を語ってもらった。

■「明」

 134段を駆け上がる1月2日の「騎馬参拝」で有名な北海道の函館八幡宮。川見順春宮司は、コロナ禍が「明」けて、みんな笑顔で「明」るい1年を過ごせるように-との願望を込めた。

 昨夏以降、函館を訪れる観光客は徐々に戻りつつあるそうだが、感染拡大に対する警戒感は根強い。「何の不安もなく肩を組み、わいわい楽しめるような日々が戻ってきてほしい」

■「躍」

 東北一円を中心に三が日で約13万人が参拝するという仙台市の大崎八幡宮は、干支のウサギを絡めた。軽快に跳ねる姿が、向上や成長を連想させて縁起がいいそうだ。

 前回のウサギ年は、東日本大震災があった。浪打佑介権禰宜は「12年前は自然の脅威に、現在はコロナ禍やウクライナ情勢、少子高齢化などに直面している」。さまざまな問題をウサギのように軽やかに跳「躍」し、大きく「躍」進する1年に-と願う。

■「生」

 「生かせいのち」。弘法大師空海の教えから引用したのは、家内安全や商売繁盛の神を祭る真言三宝宗の大本山、清荒神清澄寺(兵庫県宝塚市)だ。

 森藤晃正執行長は、ウクライナの紛争やコロナ禍で最も大きな影響を受けるのは、子どもやお年寄り、障害がある人など弱い立場に置かれている人たちだと指摘。「先が見えにくい社会情勢だからこそ、一人一人が『生』きることの大切さを考えてほしい」と話す。

■「望」

 「こんぴらさん」として親しまれる香川県の金刀比羅宮。三が日は、参拝がてら名物の讃岐うどんを食べに訪れる人が多く、コロナの感染拡大前は約50万人の人出でにぎわっていたという。

 「望」を選んだのは、願う、眺め、見晴らしなど前向きな意味があるため。岸本庄平主典は、希「望」に満ちる、コロナの終息や景気回復を「望」む-などの思いを込めたといい、「世界中の人々が幸せに暮らせるようになってほしい」とする。

■「平」

 福岡市の愛宕山頂にたたずむ愛宕神社は、2000年近い由緒を誇る。福岡タワーや玄界灘が一望でき、パワースポットとしても定着しているそうだが、千代浩二宮司は「近年は、お参りに来る人の切実さが増している」と受け止める。

 物価高が家計を直撃し、ウクライナ情勢に加え、北朝鮮のミサイル発射など不安は増すばかり。2023年こそ、世界が「平」和で、日本が「平」安でありますように-。そんな願いを1字に込めたという。

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