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若者らが悪質商法などの被害に遭わないように、兵庫県が開発したゲームをPRするチラシ(県提供)
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若者らが悪質商法などの被害に遭わないように、兵庫県が開発したゲームをPRするチラシ(県提供)
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 民法改正で成人となった18、19歳が消費者トラブルに巻き込まれるのを防ごうと、兵庫県は、悪質商法などの回避策をシミュレーション形式で学ぶゲーム「18歳になったら成人してた件」を開発した。タイトルは話題の小説「転生したらスライムだった件」を意識し、主人公役には人気声優を起用。「兵庫県安全安心な消費生活推進本部」のツイッターなどからアクセスできる。

 2022年4~9月に県や県内市町の消費生活センターに寄せられた相談は計2万159件で、このうち18、19歳からの相談は236件。全体では前年同期(2万364件)からわずかに減ったが、18、19歳は226件から微増した。内容としては、マルチ商法や副業に関する情報商材、定期購入を巡るトラブルなどが目立ったという。

 ゲームの主人公である田真玲(だまされ)爽(そう)と田真玲瑠奈(るな)は双子の兄と妹で、18歳になったばかりの大学生という設定。ストーリーは2人が休日を過ごす場面から始まり、それぞれマルチ商法や化粧品のお試し購入などでだまされそうになる。岐路で示される選択肢から正しい解答を選べばトラブルを回避できるが、間違った答えを選ぶと-。

 爽の声はアニメ「進撃の巨人」で主人公エレン・イェーガー役の梶裕貴さん、瑠奈の声はアニメ「ブラッククローバー」ヒロインのノエル・シルヴァ役で知られる優木かなさんが担当する。声優による音源使用は3月末まで。

 ゲーム内には他に、トラブルに巻き込まれないためのポイント解説や、ラップやコントによる啓発動画のコーナーもある。

 担当する県生活安全課は「若者が手に取りやすいコンテンツとしてゲームを作った。トラブルを疑似体験し、怪しい話かどうかを見極める力を付けてほしい」と呼びかける。ゲームは県のホームページでも公開している。

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