兵庫勢初の花園制覇と高校3冠という偉業に迫るチームを、陰に陽に支えてきた。大阪府東大阪市で開催中の全国高校ラグビー大会で、初めて決勝に進出した報徳の顧問教諭、木下友紀子さん(26)。1952年に創設された名門ラグビー部で初の女性顧問となり、4年目で歴史的な瞬間に立ち会う。頼もしい選手たちに「日本一長くラグビーができることを楽しんで」と温かいまなざしを向ける。
「けが、どうなん」-。木下さんの部員への接し方は力みがない。同じ目線で、変化に目を凝らす。悩みはないか。でも、あえて声をかけない時もある。「自分で気づいた方が、本人のためになることもある」。生徒に応じて見極める。
兵庫県三田市出身。幼稚園児で、かかりつけの小児科医が代表をしていた縁で三田ラグビースクール(RS)に入り、親の転勤で住んだ群馬、埼玉でも楕円(だえん)球を追った。中学で三田に戻り、神戸拠点の兵庫県RSレディースやSCIX(シックス)ラグビークラブで汗を流した。ラグビー部マネジャーだった北摂三田高でも週末はプレーし、全国大会にも出場。関西学院大ではトレーナーとして選手をケアした。
転校の体験から、教師の子どもへの影響力にひかれ教員に。2019年春、報徳に採用されると、同時にラグビー部顧問も任された。希望したわけではなかったが、初めて見た練習前の風景にわくわくした。「全員が一律ではなく、おのおのが考えてアップをしていた。のびのびとラグビーをやる雰囲気が良かった」
顧問として心得るのは、西條裕朗監督(59)らがプレー指導に集中できる環境づくり。100人を超える部員のバス移動や合宿の手配、保護者との連絡、部のインスタグラム更新、中学生の勧誘など、仕事は枚挙にいとまがない。大学で培った知識を生かし、部員のテーピングを巻き、コンディションづくりもサポート。主力の石橋チューカ選手(18)は「母親のように見守ってくれている」と恩義を感じ、西條監督も「邪魔くさい仕事も文句を言わずにこなす。細かいことにも気が利く」と評価する。
現在の3年生は1年生の時から担任を持ち、思い入れは格別だ。春の全国選抜、夏の全国7人制で優勝し、兵庫ラグビー界の歴史を次々に塗り替えてきた世代だが、「力があるから、これぐらいはやる」と冷静に受け止めてきた。
7日は勝っても負けても最後の試合になる。「花園で勝って泣かない人はいないでしょ」。勝って歓喜の涙を-とひそかに願いつつ、ベンチから静かに見届ける。
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