名物「天船巻きずし」で知られるマイスター工房八千代（兵庫県多可町）が、まねき食品（同県姫路市）と合同会社を設立し１２日、東京・銀座に新店（東京都中央区銀座７）をオープンした。初日は朝から、ふるさとの味を求める人らが行列を作った。

　天船巻きずしは甘辛く味付けしたシイタケやかんぴょう、卵焼き、大きめのキュウリなどの具材がたっぷり。１本１２００円で、多いときには１日２千本を売り上げるという。

　新店「まねきマイスター工房八千代　銀座」では、まねき食品が店舗戦略などを担い、同社の冷凍えきそばも扱う。店内には酢飯の香りが広がり、出来たての巻きずしが次々と積み上げられていった。

　同工房の藤原たか子施設長（７５）は「東京の人が兵庫の味にどう反応するか楽しみ」。まねきの竹田典高社長（４１）は「文化発祥の地の銀座で味を広め、兵庫に足を運んでもらうきっかけにしたい」と話した。

　同店は、県が進める「公民連携型のアンテナショップ」に認証されている。午前１１時～午後６時。月・火曜定休。同店ＴＥＬ０３・６２６４・６３２３