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春の訪れを告げるイカナゴの稚魚「シンコ」=神戸市内
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春の訪れを告げるイカナゴの稚魚「シンコ」=神戸市内

 瀬戸内海で早春に行われるイカナゴのシンコ(稚魚)漁に向け、兵庫県水産技術センター(同県明石市)が親魚の調査結果を公表した。個体数は前年と同水準で、推定産卵量は直近の10年間では比較的多いが、平年値(1986~2020年)と比べると約12%にとどまった。不漁が続く中、同センターは「今年も引き続き漁期の短縮が必要だ」としている。

 昨年12月2日~今月5日、播磨灘の明石海峡南西で約20回採取した。1回の採取数は平均26・6匹で、前年より6・4匹減った。

 一方、産卵数の多い生後2年以上は全体の23・7%で、前年の7・0%から大幅に増加。極端な不漁が始まった2017年より前は20%以上で推移していたことから、同センターは「漁期短縮など資源保護の効果が表れている」と指摘する。

 シンコ漁は例年2月末~3月上旬に解禁される。同センターは今後、播磨灘などの稚魚も調べ、2月中旬に漁況予報を出す。21年の漁獲量は1467トン(速報値)で、22年は1665トン(同)だった。17年以降、漁業者はかつて1カ月余りあった漁期を数日~約20日に短縮している。

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