ＪＲ西日本は１６日から、豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」の８～９月出発分の販売を受け付ける。京都から山陰本線を走り、１泊２日で下関に向かう下りコースで、乗客が途中下車して立ち寄る観光地を城崎温泉（兵庫県豊岡市）の温泉寺に変更する。受け付けは３月２８日まで。

　瑞風は、２０１７年の運行開始時から山陰コース（下り）の１日目で城崎温泉街を立ち寄り地に設定。城崎温泉駅で下車し、温泉街の老舗旅館の見学などができた。２１年１０月からは香住駅（兵庫県香美町）から大乗寺に立ち寄っていた。

　８～９月出発分では、再びＪＲ城崎温泉駅で下車し、城崎温泉街に約３時間立ち寄る。最初に訪ねる温泉寺では、江戸期の画家海北友竹が寺の成り立ちなどを描いた「温泉寺縁起図」の解説を住職から聞き、その後温泉街を自由散策する。

　今回の販売は８月２日～９月２７日出発分で、１泊２日の山陰コース上下、山陽コース上下と、２泊３日の周遊コースの計５コース。価格は、２人利用の１人当たりで３５万５千円など。瑞風のホームページなどから申し込む。多数の場合は抽選で、５月中旬に結果を発表する予定。

　また、瑞風に乗車歴がある人を対象に、香住鶴（同）が造るオリジナル日本酒（７２０ミリリットル、３万３千円）をＪＲ西の公式オンラインショップで３月６日から１００本限定で販売する。