• 印刷
阪神・淡路大震災前後の町を見てきたガソリンスタンドの跡=神戸市須磨区寺田町2
拡大
阪神・淡路大震災前後の町を見てきたガソリンスタンドの跡=神戸市須磨区寺田町2
阪神・淡路大震災の火事で、黒煙を上げる千歳地区周辺=1995年1月17日、JR鷹取駅付近から
拡大
阪神・淡路大震災の火事で、黒煙を上げる千歳地区周辺=1995年1月17日、JR鷹取駅付近から
阪神・淡路大震災の火事で多くの建物が焼失した町=1995年1月18日、神戸市須磨区寺田町1
拡大
阪神・淡路大震災の火事で多くの建物が焼失した町=1995年1月18日、神戸市須磨区寺田町1
阪神・淡路大震災の火事で多くの建物が焼失した町=1995年1月18日、神戸市須磨区寺田町1
拡大
阪神・淡路大震災の火事で多くの建物が焼失した町=1995年1月18日、神戸市須磨区寺田町1
阪神・淡路大震災の火事で焼けた車や建物。左奥には焼けずに残ったガソリンスタンド、さらに奥には炎や黒煙が写っている=1995年1月18日、神戸市須磨区寺田町
拡大
阪神・淡路大震災の火事で焼けた車や建物。左奥には焼けずに残ったガソリンスタンド、さらに奥には炎や黒煙が写っている=1995年1月18日、神戸市須磨区寺田町

 一方通行の車道が交わる角地に、平たい屋根に覆われ、コンクリート舗装された何もない空間が広がる。廃業したガソリンスタンドだ。新築住宅が目立つ地域で、阪神・淡路大震災以前の面影を漂わせる。

 神戸市須磨区寺田町。震災で炎が広がり、多くの建物が焼けたが、この給油所は残った。区画整理の対象にもならず、同じ場所で営業を続けた。

 「でも震災後はずいぶんお客さんが減ったみたい」と、近くで喫茶店を営む岡本美治さん(80)。多くの車は傷つき、買い替えもなかなか進まなかった。

 近辺で活況だったケミカルシューズ業者は、中国製品の台頭などもあって低迷し、多くは移転や廃業を余儀なくされた。商店は減り、住民は大半が震災後に移ってきた人となり「閑静な住宅街になった」。

 2011年の消防法改正で古いタンクの改修が義務化された。このスタンドは12年に廃止を届け出た。焼けてしまう前の町の空気を少しでも感じ取れたらと、大きな屋根を見上げる。

     ◇

 震災から28年がたつ。被災地に往時をしのばせる風景はいまや少ない。あの時の気配を探した。

【特集ページ】阪神・淡路大震災

あの時の気配震災28年神戸
もっと見る
 

天気(9月9日)

  • 33℃
  • 27℃
  • 30%

  • 34℃
  • 24℃
  • 40%

  • 35℃
  • 28℃
  • 20%

  • 35℃
  • 26℃
  • 20%

お知らせ