災害時、地域の最前線に立つ自治体職員。その家族を全国の公務員仲間で支えて復興を加速させよう-。神戸市職員の秋田大介さん(46)=兵庫県高砂市=は2020年7月、各地の自治体職員らが助け合う一般社団法人「アスミー」を立ち上げた。「どの自治体もいつ災害に見舞われてもおかしくない。被災地の職員が『助けて』と言えるように顔の見える関係を築きたい」。阪神・淡路大震災を経験した神戸から、取り組みの輪を広げる。
「実は被災地に行ったことがなくて…」「南海トラフ地震で被害が想定される地域なので、事前にメンバーを案内したい」
22年12月中旬、対面形式の会合が神戸市内で開かれた。オンラインを併用し、福島県南相馬市や和歌山県海南市の職員ら10人ほどが参加した。
どこでどんな災害が起こるか分からないが、積極的に助けに行きたい。秋田さんは、団体名の由来を交えて呼びかけた。「明日はわが身なんで」
□ □
設立の発端は、19年10月の台風19号だった。記録的豪雨により、関東、東北などで土砂災害や浸水被害が相次ぎ、120人超が亡くなった。
「すまない」。19号上陸からまもなく、秋田さんら公務員仲間とのオンライン会議に参加していた宮城県丸森町の職員八島大祐さん(47)が、画面から消えた。被災した町の復旧を急ぐためだった。
八島さんはすぐさま役場の業務に追われた。妻と当時3歳の息子、高齢の母、弟と暮らしていた自宅は、床上70センチの浸水被害に遭ったが、修復に立ち寄る時間はなかった。
秋田さんは、阪神・淡路を経験した神戸市の先輩職員から「市役所に出たまま帰れなかった」「家族がいる避難所に行けなかった」などと聞いていた。
公務員の家族は役所に負担をかけまいと、公的な助けを求めたりボランティアを受け入れたりすることをためらいがちで、家族間の関係が壊れてしまうケースもある。
19年11月と12月、秋田さんを含め災害対応の経験もある複数の自治体職員が、手分けして八島さん方を訪ねた。
事前に、チーム内で八島さんの家族と直接やりとりする1人を決めて重複を回避▽家族の休息確保に努める▽仲間としての関係性で継続的に支援-などのルールを決めて臨んだ。
本人には気を使わせないよう日程を知らせず、子どもの遊び相手になったり、泥かきやぬれた家具の解体を手伝ったりした。
□ □
11年の東日本大震災発生から数カ月後、秋田さんは仙台市に応援に入った。しかし土地勘がなく、車の運転などで現地職員の仕事を増やしてしまった後悔があり、地域を知る地元職員に100%の力を発揮させたい思いを強くしたという。
八島さんは「役所内の事情も分かる職員同士、安心して任せられ、家族に喜んでもらえた。別の場所で災害が起きれば恩返ししたい」と感謝する。
神戸市長田区に本拠を置くアスミーのメンバーは、当初の7人から約30人に増えた。秋田さんは「仲間のため、自分のために助けに行く取り組みが全国、そして他の業種にも広がれば」と期待している。
-
神戸
-
神戸
-
教育
-
地方行政
-
-
東播三田北播丹波
-
阪神
-
阪神
-
-
未来を変える
-
但馬
-
阪神
-
姫路
-
-
-
失われた事件記録
-
神戸社会連載まとめ読み
-
教育
-
-
ウクライナ侵攻
-
スポーツ神戸#インスタ
-
地方行政
-
山口組分裂騒動
-
-
教育神戸
-
-
新型コロナ
-
-
神戸教育
-
-
神戸社会連載まとめ読み
-
神戸三宮再整備スクープラボ
-
但馬
-
但馬
-
姫路地方行政
-
教育姫路
-
西播姫路文化
-
地方行政
-
但馬防災
-
神戸
-
地方行政神戸
-
地方行政
-
選挙
-
神戸
-
西播選挙
-
神戸山口組分裂騒動
-
神戸
-
-
文化
-
-
東播
-
神戸
-
スポーツサッカー
-
但馬
-
但馬
-
-
但馬
-
明石
-
阪神
-
神戸
-
姫路#インスタ
-
-
阪神
-
阪神
-
医療生老病支
-
選挙
-
選挙
-
神戸
-
-
-
神戸
-
姫路
-
姫路
-
医療
-
姫路医療
-
西播神戸
-
神戸
-
スポーツ阪神
-
姫路
-
-
社会連載まとめ読み
-
阪神
-
地方行政新型コロナ
-
神戸防災
-
神戸文化
-
医療
-
阪神
-
スポーツヴィッセル
-
阪神
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
教育
-
-
社会連載まとめ読み
-
姫路選挙
-
医療