６４３４人が亡くなり、３人が行方不明になった阪神・淡路大震災は１７日、発生から２８年となる。新型コロナウイルス感染拡大の影響が続く中、兵庫県内の各地では早朝から追悼行事が営まれ、被災地は終日、祈りに包まれる。

　神戸・三宮の東遊園地で同日夜まで行われる「１・１７のつどい」の会場では１６日夕、約４千本の灯籠を並べて「むすぶ」の文字が形作られ、集まった人たちが丁寧に火をともした。地震発生時刻の１２時間前に当たる午後５時４６分に黙とう。冷たい風が吹く中、来場者らが手を合わせ、震災からの歩みに思いをはせた。

　神戸市中央区のＨＡＴ神戸では、兵庫県などが１７日午前１１時５０分から追悼行事を開催。周辺では３年ぶりに「ひょうごメモリアルウォーク」が行われ、参加者が震災当時を想像しながら２８年を経た被災地を歩く。

　各学校、幼稚園などでも黙とうが行われ、震災学習に取り組む学校もある。

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