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復興した街に浮かぶ1・17の文字。住民らが犠牲者を追悼した=17日午前6時15分、神戸市長田区御蔵通5、御蔵北公園
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復興した街に浮かぶ1・17の文字。住民らが犠牲者を追悼した=17日午前6時15分、神戸市長田区御蔵通5、御蔵北公園

 母秀子さん=当時(76)=を亡くした魚住哲也さん(80)=神戸市西区=は神戸市長田区の御蔵北公園を訪れ、「今日の神戸も寒いけど、あの日はパジャマ姿で逃げ出したから、もっと寒く感じたね」と亡き母に呼びかけた。

 28年前、秀子さんらが暮らしていた同区・御菅地区では建物の大半が倒壊し、火災に見舞われて128人が犠牲に。17日朝の法要では、亡くなった人たちの名前が読み上げられ、魚住さんは手を合わせ、目を閉じて母の名を聞いた。

 「家の下敷きになった母を炎の中から助け出すことができなかった。その悔しさは28年たっても薄れない」と魚住さん。「自分たち家族は母に生かされたのだと思う」と話した。

 「避難所で助けてくれた人たち、毎年このように法要を営んでくれる人たちへの感謝を忘れてはいけない。忘れないことが、生きる自分たちの責任」と手作りの紙灯籠を慰霊のモニュメントに供えた。

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