中高年が突然発症する原因不明の病気の一つに、「リウマチ性多発筋痛症」がある。腕や膝といった関節の痛みなどに悩まされる炎症性疾患だ。新型コロナウイルスワクチンの接種後に激痛に苦しみ、この病気と診断された人もいるが、現時点でワクチン接種との関係は分かっていない。とはいえ、早めに治療すれば症状は改善すると、専門家は指摘する。
神戸新聞の電話投稿コーナー「イイミミ」に昨年10月下旬、「ワクチン接種後に激痛」との投稿が掲載された。兵庫県加古川市内の男性(77)からで、4回目接種後3日ほどたって両腕、両膝に激痛が走り、ほとんど寝たきりに。2カ所目の総合病院で医師から「よく分からないが、リウマチかな」と言われ、注射治療を始めた。3カ月近くたち、ようやく痛みは和らいできているが、家の中でつえをついて歩く程度しかできないという。
その後イイミミには、同様の体験をしたという電話やファクスが多数寄せられた。「寝たきりになった」「風呂も入ることができない」-。どの投稿からも、深刻さが伝わってきた。
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イイミミには、同様の症状に悩んでいたが、「リウマチ性多発筋痛症」と診断され、治療を受けたら快方に向かった-という声もあった。一体どんな病気なのか。
リウマチ専門医で、兵庫県立加古川医療センター・リウマチ膠原(こうげん)病センター次長の中川夏子医師は「中高年にとっては決してまれな病気ではない」と説明する。主な症状としては、首や肩、太ももなど大きな関節が痛んだり動かしにくくなったり、全身に倦怠(けんたい)感が生じたりするなどがある。原因不明で急に発症し、血液検査では炎症反応が高くなるのが特徴だ。他の病気でないことを確認し、除外した上でリウマチ性多発筋痛症と診断するという。
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ただ、コロナワクチンとの関係については「症例報告は出ているが、因果関係は不明確で分からない」(中川医師)。接種後に偶然病気にかかった事例もあると思われるという。
埼玉医科大病院リウマチ膠原病科はコロナワクチン接種後の患者情報を収集していたが、同科を受診した患者にリウマチ性多発筋痛症を発症した人はいなかったという。「インフルエンザなど、他のワクチン接種後にもリウマチ性疾患の発症例は報告されており、コロナワクチンに限ったことではない」と同科。「コロナワクチン接種後の発症例は国内外の報告で散見されるが、早期治療により症状は改善している」とする。
中川医師も「転倒など他に明らかな原因がなければ、リウマチの専門医に相談を」と呼びかけている。
【リウマチ性多発筋痛症】肩や腰、太ももなどの痛みやこわばりなどを生じる原因不明の炎症性疾患。50歳以上の中高年に多く発症し、男性より女性の方が多い。ステロイド剤による治療が有効とされる。
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