今季最強寒波の影響で、兵庫県内は２６日も厳しい寒さに見舞われた。朝来市和田山では１月の観測史上最低となる氷点下１２・５度を記録するなど、県内２０地点の半数で今季最も冷え込んだ。積雪や路面凍結による交通網の乱れもみられた。

　神戸地方気象台によると、県内は降雪のピークは越えたが、２６日の最低気温は丹波市柏原で氷点下９・６度、宍粟市一宮で同９・３度と、いずれも１月の史上最低を更新した。姫路市は同５・７度、神戸市は同０・７度だった。

　ＪＲ西日本は２６日、神戸線大阪－姫路、山陽線姫路－上郡などで、一部列車の運転を取りやめる可能性があると発表した。神戸線などでは遅れが発生して通勤時間帯を直撃し、前日に続いてダイヤが乱れた。

　同社は２５日の発表で、２６日は近畿エリア全線で一部特急を除いて始発から通常運転するとしていた。雪の影響で車両や乗務員の手配が間に合わなかったという。

　阪神高速は２６日午前１０時時点で、北神戸線や神戸山手線の通行止めを継続している。舞鶴若狭道の春日インターチェンジ（ＩＣ）－小浜ＩＣ、国道２号バイパス全線（加古川バイパス、姫路バイパス、太子竜野バイパス）なども通行止めが続いた。

　事故が原因で大規模渋滞が発生した兵庫・岡山県境の国道２号は、近畿地方整備局によると２６日は通行できているが、バイパス封鎖や路面凍結の影響で交通量は多いという。

　　　　　◇

　神戸市消防局によると、同市内では２４日夜から２６日午前０時の間に、２０～８０代の男女９１人が凍結した路面で転倒するなどして軽傷を負った。

　ＪＲ西は２６日までに、寒波に伴い２４、２５日の２日間で近畿エリアの延べ４８線区で列車約２４８０本に運休や遅れが生じ、計約６６万人に影響したと発表した。