留置施設内にゲーム機を持ちこんで使用したとして、兵庫県警は２７日までに、淡路方面の警察署の総警務部門に所属する４０代男性巡査部長を警務部長注意処分とした。神戸新聞社の情報公開請求で分かった。

　県警監察官室によると、巡査部長は昨年１１月９、１８、２４日の３日間、署の留置施設内に、携帯ゲーム機「プレイステーション（ＰＳ）Ｖｉｔａ」を持ち込み、監視業務中などに動画を視聴していた。同課の調べに「被留置者が少なくて退屈だった。申し訳ない気持ちで一杯です」と反省の弁を述べているという。

　留置施設内は本や通信機器などの持ち込みは禁じられているが、巡査部長は「ＰＳ　Ｖｉｔａ」をかばんの中に隠して持ち込んでいた。被留置者に隠れて、とりためたテレビ番組を見ていたという。

　昨年１１月２４日深夜、同署の宿直責任者が留置施設の巡回中に、巡査部長の居眠りを発見。巡査部長の座っていた机の上にイヤホンが置かれているのを見つけ、問いただしたところ、ゲーム機の持ち込みが分かった。

　巡査部長はこの日、１０分程度に１回実施するよう定められていた巡視業務もしていなかった。