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神戸地検尼崎支部に再捜査要請を退けられ、記者会見した有友裕子さん=30日午前、尼崎市内
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神戸地検尼崎支部に再捜査要請を退けられ、記者会見した有友裕子さん=30日午前、尼崎市内
神戸地検尼崎支部に再捜査要請を退けられ、記者会見した有友裕子さん(左)=30日午前、尼崎市内
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神戸地検尼崎支部に再捜査要請を退けられ、記者会見した有友裕子さん(左)=30日午前、尼崎市内
くも膜下出血で亡くなった有友尚子さん=遺族提供
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くも膜下出血で亡くなった有友尚子さん=遺族提供

 2015年12月に兵庫県芦屋市で当時27歳の女性が死亡し、傷害容疑(傷害致死容疑に切り替え)で逮捕された元交際相手が不起訴処分とされた事件で、神戸地検尼崎支部に再捜査要請を退けられた女性の母親が30日に記者会見を開いた。担当検事から、元交際相手の正当防衛だった可能性を捨てきれないという説明があったとし「初めて聞く内容で納得できない」と語った。

 事件は15年12月28日午前1時前にJR芦屋駅前の路上で発生。遺族によると、会社員の有友尚子さんは、口論となった元交際相手の男性から顔付近を殴られ、1月10日に外傷性くも膜下出血で死亡した。男性は不起訴となり、遺族は検察審査会に申し立てたが不起訴相当と議決された。母の裕子さん(71)=芦屋市=は昨年7月に再捜査を申し入れ、地検側は今月25日、応じられない方針を明らかにした。

 会見には代理人弁護士も同席し「暴行や直前の具体的な状況が特定できず、正当防衛の可能性がないという証明が難しいと検察に説明された」と語った。

 その上で、地検は不起訴処分の際にも同様の判断をしたが、これまで遺族には説明していなかったという。裕子さんは「(正当防衛が焦点と)事前に知らされていれば、もっと早く対応できたかもしれない」と憤りを隠さず、「新たな証拠を探し、再捜査を申し入れたい」と語った。

 地検は当初、「事件前から尚子さんに脳動脈瘤がなかったとは言い切れない」と遺族に説明。裕子さんは男性に損害賠償を求めて提訴し、医師から得た意見書を基に大阪高裁が21年6月、殴打と死因の因果関係を認めたことで再捜査を求めていた。

阪神
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