• 印刷
案内板を移し替え、新たにサクラの標本木となったソメイヨシノの木=1日午後、神戸市灘区王子町3、市立王子動物園
拡大
案内板を移し替え、新たにサクラの標本木となったソメイヨシノの木=1日午後、神戸市灘区王子町3、市立王子動物園
新たに標本木になった桜を確認する神戸地方気象台の職員=1日午後、神戸市灘区王子町3、王子動物園
拡大
新たに標本木になった桜を確認する神戸地方気象台の職員=1日午後、神戸市灘区王子町3、王子動物園
神戸地方気象台が桜の開花などを観測していた標準木のソメイヨシノ=2021年3月24日、神戸市灘区王子町、王子動物園
拡大
神戸地方気象台が桜の開花などを観測していた標準木のソメイヨシノ=2021年3月24日、神戸市灘区王子町、王子動物園

 神戸地方気象台(神戸市中央区脇浜海岸通1)は1日、神戸のサクラ(ソメイヨシノ)の開花や満開の基準となる「標本木」を、老木化のため21年ぶりに変更した。市立王子動物園(同市灘区)内にある従来の樹齢70年以上の木から、同じ園内の樹齢約35~40年の木に若返りを図った。兵庫県内のサクラの標本木は1本だけで、若返りにより、今春から開花の発表がやや早まる可能性もあるという。

 サクラの標本木は全国58地点にあり、5~6輪の花が咲けば「開花」、8割の花が咲けば「満開」を各気象台が発表する。

 神戸の気象台はかつて現在地と別の神戸市中央区中山手通7に庁舎があり、敷地内の木を標本木としていた。だが1995年の阪神・淡路大震災で庁舎の一部が損壊。99年に現在の神戸防災合同庁舎に移転した。

 標本木も合同庁舎敷地の木に変更を検討したが、海沿いで潮風に当たり生育が悪かったため、旧庁舎の木で観察を継続。旧庁舎の取り壊しに伴い2002年1月、王子動物園内の木に変えた。今回の変更はそれ以来となる。

 この日は同気象台の職員3人が同園を訪れ、入り口近くにあるこれまでの木から、パンダ館そばにある木に標本木を示す案内板を移し替えた。新しい標本木は、園内に3本ある「副標本木」の1本で、従来の標本木と開花時期が近いことから選んだという。

 近年、神戸の開花発表は京都や大阪などより遅れることが多かった。21年は京都より8日、大阪より5日遅い3月24日。22年は大阪より2日遅い3月25日だった。老木化に伴い、木の上部で花が咲きにくくなっていたといい、同気象台の酒井武・技術専門官は「変更に伴い、開花がやや早まる可能性がある」と話す。

 民間気象会社ウェザーニューズ(千葉市)の予想によると、今年の開花は国内の広い範囲で平年並みかやや早い見込み。3月20日に東京都心部で始まり、同25日に大阪、平年と同じ同27日に神戸-となっている。

神戸
もっと見る
 

天気(10月18日)

  • 27℃
  • ---℃
  • 70%

  • 29℃
  • ---℃
  • 80%

  • 27℃
  • ---℃
  • 60%

  • 27℃
  • ---℃
  • 70%

お知らせ