日本で一番狭い生活橋? 兵庫県西宮市内の武庫川に架かる「生瀬水管橋」は、人々が日常的に使うのに幅が70センチしかなく、1人通るのがやっとに見える。すれ違う時はどうするのだろう。さらに両岸とも西宮市内なのに、管理しているのは宝塚市の上下水道局だ。不思議な橋を調べたら、両市の持ちつ持たれつの関係が見えてきた。
宝塚市によると、生瀬水管橋は全長99メートルで、灰色の塗装から「銀橋」の愛称で住民に親しまれている。大雨や暴風で閉鎖する日を除き、普段は自由に通行できる。
橋を渡っていた近くの女性(80)に聞くと、すれ違う時は互いに背中を向けて横向きになり、ゆっくりと「カニ歩き」をするのがこつらしい。リュックサックなどは下ろして通るのが暗黙のルールになっているという。
◇
そんな橋ができたのは、行政区の境界を巡る宝塚市側の葛藤があった。
1940年代、宝塚市の前身の一つ、「小浜村」は慢性的な水不足で、西側にある武庫川の水量豊かな上流から村内に水を引きたかった。だが、その間には「塩瀬村」(現西宮市)が広がる。そこで塩瀬に頼み、左岸に小浜の「浄水場」を造らせてもらうことになった。
小浜は宝塚町を経て宝塚市となり、塩瀬は西宮市に編入したため、浄水場は52(昭和27)年に完成した後、今に至るまで宝塚市が西宮市内で運営している。そんな中、宝塚市はさらなる「お願い」を西宮市にしていた。
それが、75(昭和50)年にできた生瀬水管橋だ。宝塚市が対岸の西宮市内へ橋を架けたのは、その南側にある「飛び地」に浄水場から上水を通すためだった。武庫川右岸側には宝塚市の長寿ガ丘地区や宝梅地区があり、当時は人口が増えて水の供給不足が懸念されていた。
◇
ただ、宝塚市も頼ってばかりではない。橋が完成すると、両岸の西宮市民から「生活用として利用させてほしい」との要望が寄せられたのだ。
水管橋は当初、人の往来を想定しておらず、橋上には管理用通路しかない。それでも、宝塚市は76(昭和51)年、一般通行を認める。
両岸の住民らによると、北約200メートル先には「生瀬橋」もあるが、水管橋を使えば対岸まで5分以上短縮できる近道となり「今や生活に不可欠な橋」と口をそろえた。
国土交通省や宝塚市によると、生活橋の狭さについての統計はないが、水管橋が生活用に使われるのは珍しいという。その陰には、宝塚、西宮両市による「ギブ・アンド・テイク」の関係があった。
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