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 兵庫県内では3年ぶりにインフルエンザが流行し、感染の拡大が続いている。1月30日から2月5日の1週間は、尼崎市と伊丹(伊丹市、川西市、猪名川町)の保健所管内で定点当たり30人の警報レベルを超えている。学級閉鎖や学年閉鎖も1週間で350件超となっており、受験シーズンを迎える中で学校側も感染対策に気をもんでいる。

 県が9日に公表した1月30日から1週間の感染状況では、県全体で定点当たり16・96人。尼崎市(同34・40人)、伊丹(同31・08人)は警報レベルを超え、加古川(加古川市、高砂市、稲美町、播磨町=同20・00人)、姫路市(同18・89人)、あかし(明石市=同18・36人)、神戸市(同18・13人)と続く。県感染症発生動向調査週報(速報)によると、同期間の学級閉鎖や学年閉鎖は県内で354件と、前週よりも約100件増えた。

 神戸市教育委員会によると、新型コロナウイルス禍に入ってからの2年間は、インフルエンザによる学級閉鎖は全くなかったといい「今季はどこがピークになるかわからないが、今後直ちに収束はしないのではないか」とする。

 神戸市内のある中学校では2月に入り、感染者が増加。県内私立高校の入試が10日に迫る中、6日時点で3年生207人中31人が欠席したため、翌日から2日間学年閉鎖となった。

 同校の教頭は「感染対策を徹底していても、小学生のきょうだいがいる場合など家族間での感染があったようだ。受験期で休む方が安心という生徒、休みを不安に思う生徒のどちらもおり、オンライン授業を行って対応した」と話す。

 インフルの感染拡大とは対照的に、新型コロナの感染者は減少しているが、その中で子どもらの感染は目立つ。1月中旬以降は感染者のうち10歳未満の割合が全年代で最も多くなり、2月8日までの1週間で17・1%。10代も含めると全感染者の3割を占める。

 県小児科医会の藤田位会長が西脇市で開業する藤田小児科医院では、1月下旬までコロナ患者が多かったが、その後にインフル患者が増加。9日午前の診療では、インフル10人、コロナ2人だったという。

 藤田会長によると、インフルは高熱が出るなどコロナよりも症状が重い子どもが多い一方、オミクロン株と比べて感染力は低いといい「地域によって濃淡があるが、今のところ恐れていたほどの大流行にはなっていない」。感染性胃腸炎なども増えてきているといい、注意を呼びかけている。

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