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配られた食料を受け取る被災者ら=トルコ南部ガジアンテプ県(CODE海外災害援助市民センター提供)
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配られた食料を受け取る被災者ら=トルコ南部ガジアンテプ県(CODE海外災害援助市民センター提供)
立ち並ぶテントの前で暖を取る人たち=トルコ南部ガジアンテプ県(CODE海外災害援助市民センター提供)
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立ち並ぶテントの前で暖を取る人たち=トルコ南部ガジアンテプ県(CODE海外災害援助市民センター提供)
吉椿雅道さん
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吉椿雅道さん

 13日で発生から1週間が経過したトルコ南部の大地震。神戸市兵庫区の非政府組織(NGO)「CODE海外災害援助市民センター」が被災地で活動を始めた。事務局長、吉椿雅道さん(55)から現地報告が届いた。

■街の中心部にテントが張られた公園が

 2月11日午後、トルコ大地震の被災地ガジアンテプに入った。震源からも近いこの街は幸いライフラインも無事で、一見倒壊した家屋はほとんどないように見える。

 だが、この街のシンボルであるガジアンテプ城が損壊したように、局所的な被害が多数出ている。

 空港から市内へ向かう途中、タクシーの運転手に話を聞くと、「(同じトルコ南部の)カフラマンマラシュなどはひどいが、ここはそれほど被害はなかった。でも、これ見てみろ」。ガジアンテプにあったビルが一瞬で崩落する動画を見せてくれた。

 街の中心部に、テントが張られた公園があった。ボランティアたちが、豆カレーとご飯の炊き出しをやっている。炊き出しをもらいに来る人や、「自宅が地震で亀裂が入って、怖いからここに来て家族で寝ている」という家族もいる。

■片言の日本語で呼び掛けられ

 「君たちも食べろ」「日本人大好き」「写真一緒に撮って!」。日本から来たと言うと、そう呼びかけられた。親日の国トルコを感じながら、話を聞いた。

 炊き出しをもらいに来ていた家族は、フレンドリーに片言の日本語で話しかけてきた。「私たちは『わらび』に住んでいたの。日本大好き!」。埼玉県蕨市には、多くのクルド人(トルコなどの少数民族)が住んでコミュニティーを形成している。

 「トルコなんかいらない。日本がいい」という言葉に、「なぜ?」と尋ねた。すると「ここは仕事もない。生きていけない。この子は靴もなくて、寒い」と返ってきた。

 日が陰ると一気に寒さが増した。寒空の中、みんなたき火を囲み、肩を寄せ合うように暮らしている。

よしつばき・まさみち】1968年、福岡県生まれ。阪神・淡路大震災や新潟県中越地震、パキスタン地震、ジャワ島中部地震、中国・四川大地震などで被災者の救援活動にあたる。「CODE海外災害援助市民センター」事務局長

     ◇

 CODEは活動支援金を募っている。郵便振替00930-0-330579。加入者名は「CODE」。通信欄に「トルコ・シリア地震支援」などと記す。CODETEL078・578・7744

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