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被災地でたき火を囲む人々=トルコ南部カフラマンマラシュ(CODE海外災害援助市民センター提供)
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被災地でたき火を囲む人々=トルコ南部カフラマンマラシュ(CODE海外災害援助市民センター提供)
がれきの中で重機が動く現場=トルコ南部カフラマンマラシュ(CODE海外災害援助市民センター提供)
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がれきの中で重機が動く現場=トルコ南部カフラマンマラシュ(CODE海外災害援助市民センター提供)

 トルコ南部の大地震で、NGO「CODE海外災害援助市民センター」=神戸市兵庫区=が被災地で活動しています。事務局長、吉椿雅道さん(55)からの現地報告です。

     ◇

 私がいるトルコ南部ガジアンテプは、震源が近いにもかかわらず被害はそれほど大きくない。ライフラインも機能しており、支援者らの拠点になっている。

 この街で暮らす60代男性は、教育関係の仕事をしながら被災者支援に奔走している。2月12日、男性の車で被害の甚大なカフラマンマラシュに入った。

 案内されたのは、高層マンションが立ち並ぶ地域。完全に崩壊したマンション3棟のがれきの中で、夜を徹した捜索活動が続いていた。そこで男性の家族が待っていた。顔を見るやいなや彼らは抱き合い、互いに涙を流した。男性の妻の妹の娘がまだ発見されていないという。

 周りには同じように捜索活動を見守る人々がいた。つらい状況にもかかわらず、「チャイ(紅茶)を飲め」「パンを食べろ」と声をかけてくれる。お言葉に甘えて、座ってチャイを飲みながらたき火を囲んだ。

 ここに集う人たちはみな、遺族。「ああ、こうやって火を囲んで悲しみを分かち合っているんだ」と伝わる。そして、28年前の神戸の避難所を思い出した。(CODE海外災害援助市民センター・吉椿雅道)

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 CODEは活動支援金を募っている。TEL078・578・7744

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