1997年に神戸市須磨区で児童5人が襲われ、2人が殺害された神戸連続児童殺傷事件の全事件記録を神戸家裁が廃棄していた問題で、事件で次男の淳君=当時(11)=を亡くした父の土師守さん(66)が14日、最高裁を訪れ、記録を廃棄された心情や今後の記録保存の在り方について意見を述べた。意見聴取の後に東京都内で記者会見した土師さんは「(最高裁に)ずさんな管理がいかに被害者遺族に影響を及ぼすかを伝えた。伝わったかどうかは4月の調査報告を待つしかない」と語った。
この問題では、昨年10月に連続児童殺傷事件の全記録が廃棄されていたことが判明。土師さんは最高裁に、詳細な調査とともに当事者の被害者遺族から意見を聞くよう求めていた。裁判記録の保存方法を検証するため、最高裁が置いた有識者委員会(座長・梶木寿元広島高検検事長)は1月から専門家の意見聴取を始めていた。
有識者委での意見陳述で土師さんは、自身の事件に関する記録は少年法の改正前で閲覧ができなかったことや、法改正で閲覧ができても内容が限られる現状に触れ、「いつか全事件記録を閲覧できるのではないかと待ち続けていた」と説明。ところが全記録の廃棄でその淡い期待も消え、「ずさんな管理体制に心の底から憤りを感じる。遺族の思いをないがしろにする行為は絶対に許せない」と述べたという。
また、連続児童殺傷事件をはじめ各地で廃棄が判明した重大少年事件の記録は、犯罪の再発防止や被害者の権利保護、歴史的資料の観点でも欠かせない資料だったと訴えた。
会見で土師さんは、記録廃棄について「子どもが生きた証(あかし)を奪っていくことだ」と強調し、「事件記録が適切に保存管理されることが、被害者遺族の思いを考える意味にもつながる」と話した。
土師さんは、廃棄された記録は元に戻らないが、自らが声を上げることで問題の解決につなげたいと聴取に臨んだ。有識者委員は真剣に耳を傾けたというが、時間は45分ほど。裁判所に対しては少年事件記録の適切な保存にとどまらず、被害者遺族に制限なく閲覧が認められるように要請したといい、「良く変わってほしいという希望だけだ」とも話した。
最高裁は現在、記録が廃棄された各地の重大少年事件について、廃棄の経緯や理由を調査しており、4月をめどに最終報告書をまとめ、公表するとしている。
【特集ページ】失われた事件記録
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