４万人以上の死者が確認されたトルコ・シリア大地震を受け、兵庫県は１５日、「復旧・復興応援プロジェクト」を開始した。ふるさと納税を活用して寄付金を募り、トルコに支援人材を派遣したり、物資を送ったりする県内の企業、団体の活動費用を助成する。

　被災地では死者が増え続け、中東での地震被害としては歴史的惨事となった。県は当面の資金支援として義援金を募る一方、復旧・復興には息の長い支援が必要となることからプロジェクトを立ち上げた。

　具体的には県内の団体などが、心のケアやインフラ復旧、復興計画の助言などでトルコに人材を派遣する際の渡航費や準備費用を助成する。支援物資については、現地の提供先が決まっている場合に限り、輸送費などを補助する。

　利用する場合の手続きや補助額などは現在、調整を進めている。既に活動している団体も支援対象として検討する。

　寄付は仲介サイト「ふるさとチョイス」と「楽天ふるさと納税」で受け付けている。返礼品はないが、個人の場合は住民税控除の対象となり、法人の場合は法人税法上の損金算入が可能となる。

　斎藤元彦知事は定例会見で「多くの方に協力いただき、ニーズに応じた中長期の支援につなげたい」とした。県防災支援課ＴＥＬ０７８・３６２・９８０６