• 印刷
誘致大学が入る予定の王子公園一帯=2022年1月、神戸市灘区
拡大
誘致大学が入る予定の王子公園一帯=2022年1月、神戸市灘区
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 神戸市が計画する王子公園(同市灘区)の再整備に関し、学校法人関西学院(兵庫県西宮市)は16日、大学誘致の公募に参加する意向を明らかにした。市によると、事前登録にあたる応募予定者登録は15日に締め切られ、応じたのは1件のみ。一方、関学は神戸新聞の取材に対して登録を済ませたと明かしており、誘致対象は事実上、関学に絞られた格好だ。

 市は今後、3月27日から4月28日まで、応募予定者を対象に公募を実施。5月下旬以降、学識経験者らでつくる選考委員会が、大学の運営方針や地元経済への波及効果、運営する学校法人の財務状況など5項目を審査する。応募者からの提案が基準を上回れば、6月ごろに優先交渉権者として決定し、2026年度末に土地が引き渡される予定。

 関学は昨年2月、「王子キャンパス構想特別検討委員会」を設置。同法人の村上一平理事長はインタビューで、「関学の発展に役立ち、神戸市にとっても価値のあるプロジェクトにしなければならない。最先端のものをつくり出す必要がある」と話していた。

 市は昨年12月、現在の王子スタジアムを公園北側に新築・移転し、跡地に大学を誘致する基本方針を策定。対象地の隣には王子動物園があり、広さは約3・5ヘクタールで、100億円で売却するとしている。

 市によると、2年前に大学誘致を表明して以降、他にも複数の大学から問い合わせがあったが、今回の登録には至らなかったという。

 大学誘致を巡っては、地元を中心に反発の声も上がるが、市は同公園エリアに新たな価値を生み出す「最も有力な施策」と強調。競争力のある大学を誘致し、将来的な定住人口の増加にもつなげたい考えだ。

 関西学院大は1889(明治22)年に創立。1929年に西宮・上ケ原に移転するまでの40年間、かつて「原田の森」と呼ばれた同公園一帯にキャンパスを置いていた。関西学院広報室は「今後、神戸市から提供された資料などに基づき、より具体的にイメージしながら(公募への参加を)学内で検討する」とコメントした。

教育神戸
もっと見る
 

天気(10月8日)

  • 29℃
  • 23℃
  • 20%

  • 27℃
  • 20℃
  • 60%

  • 29℃
  • 22℃
  • 10%

  • 30℃
  • 22℃
  • 20%

お知らせ