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ブルーシートで覆った小屋と被災者たち=トルコ南部ガジアンテプ(CODE提供)
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ブルーシートで覆った小屋と被災者たち=トルコ南部ガジアンテプ(CODE提供)

 トルコ南部の大地震で、NGO「CODE海外災害援助市民センター」=神戸市兵庫区=が被災地で活動しています。事務局長、吉椿雅道さん(55)からの現地報告です。

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 トルコ南部の都市ガジアンテプのシンボル、ガジアンテプ城は、今回の地震で北東から南東にかけて城壁が崩落した。近くの広場や公園には住民が避難している。多くは自宅の壁に亀裂が入ったことが心配なためだが、自宅が倒壊して行き場を失った人もいる。

 城から15分ほど歩いた公園では、トルコ人だけでなく、クルド人やシリア人がブルーシートを張っただけの粗末な掘っ立て小屋で暮らしている。

 クルド人の家族に話を聞いた。家族、親戚20人が一つの小屋で寝泊まりしている。「最初は炊き出しのボランティアが来てくれていたけど、今は何もない」。狭いので子どもを優先的に小屋の中で寝かせ、大人は外のベンチでたき火をして寝る。小屋も地べたにじゅうたんを敷いただけなので、かぜをひく子もいるという。

 公的支援について尋ねると、「政府は金持ちにはいろいろとするが、俺たちには何もしてくれない」。公園には高齢者や妊婦、そして数年前に内戦から逃れてきたシリア人もいる。公助が届かない人たちを忘れてはいけない。(CODE海外災害援助市民センター・吉椿雅道)

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 CODEは活動支援金を募っている。TEL078・578・7744

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