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3月末で閉鎖される日本真珠会館=神戸市中央区東町
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 日本真珠輸出組合(神戸市中央区)は、所有する国の登録有形文化財「日本真珠会館」(同)を3月末で閉鎖する方針を決めた。組合の事務所や展示室「神戸パールミュージアム」が入っているが、老朽化で継続使用が難しいと判断した。組合はいったん隣のビルに移るが、閉鎖後の会館をどうするかは未定という。

 同会館は1952(昭和27)年、兵庫県などが真珠産業の集積地・神戸に検査や取引の拠点として整備した。鉄筋コンクリート造り地上4階、地下1階で、県営繕課の建築家光安義光氏が設計し、神戸を象徴するモダニズム建築として評価されている。

 組合は2014年、老朽化した会館の建て替えを決めたが、計画は具体化しなかった。そこで昨年から、改修保存の可能性を含めて再協議してきたが、少なくとも現状のまま使い続けることは困難として閉鎖を決めた。

 同組合の伊地知由美子専務理事(53)は「歴史的価値や多くの人の思い出が詰まった建物。残念だが、これまでの思いを引き継いでいきたい」と話している。

 同組合は、会館の歴史を振り返る無料展示を3月25~30日、同ミュージアムで開く。期間中、会館では真珠や建築の関係者のトークショー、館内見学ツアーも実施する(事前予約、参加費が必要)。「Peatix(ピーティックス)」のサイトから申し込む。

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