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寺田和子さんのバッグや財布が捨てられているのが見つかった雑木林(兵庫県警提供)
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寺田和子さんのバッグや財布が捨てられているのが見つかった雑木林(兵庫県警提供)
神戸新聞NEXT
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情報提供を呼びかける看板が立つ事件現場付近=19日午後、神戸市須磨区横尾6
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情報提供を呼びかける看板が立つ事件現場付近=19日午後、神戸市須磨区横尾6
ビラを渡し、犯人逮捕に協力を呼びかける寺田さんの夫=神戸市須磨区横尾1、市営地下鉄妙法寺駅
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ビラを渡し、犯人逮捕に協力を呼びかける寺田さんの夫=神戸市須磨区横尾1、市営地下鉄妙法寺駅
寺田和子さん(遺族提供)
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寺田和子さん(遺族提供)

 神戸市須磨区横尾6の団地内の路上で2003年2月、近くに住むパート従業員寺田和子さん=当時(44)=が刺殺された事件は、未解決のまま21日で丸20年を迎える。事件から5日後、当時地元の少年らが「秘密基地」と呼んで出入りしていた雑木林で寺田さんのバッグや財布が捨てられているのが見つかったことから、兵庫県警須磨署捜査本部は、犯人は土地勘のある人物とみて調べている。

 事件は03年2月21日午後11時前に発生。神戸市営地下鉄妙法寺駅から徒歩で帰宅していた寺田さんが何者かに刃物で左脚を刺され、失血死した。寺田さんに目立った防御創がなかったことから、捜査本部はいきなり襲われたとみている。

 現場は妙法寺駅前の団地内にある歩道で、深夜は人けがない。片側は公園で、団地側の壁も高く、人目に付きにくい。捜査本部は団地内など約3千世帯に聞き込み、当時現場周辺にいた通行人ら数十人からも事情を聴いたが有力な手がかりはなかった。

 一方、発生から5日後の2月26日には現場の北東約300メートルにある「十一面山」と呼ばれる雑木林で、寺田さんのバッグや財布が捨てられているのが見つかった。財布に現金は残っておらず、犯人が盗んだ金品を確認する「洗い場」として使われた可能性があるという。

 「一度でも来た経験のある人間でないとこんな場所は選ばない」と捜査関係者は指摘する。この雑木林は地元の子どもらが「秘密基地」と呼んで出入りしていたことから捜査本部は、当時まだ若く十一面山に出入りしていたか、子どもの頃に来たことのある人物が事件に関わっていた可能性があるとみて捜査を続けている。

 県警によると、発生以降、計183件の情報が寄せられてきたが、直近3年間は年間1件ずつしかなく、情報が集まりにくくなっている。19日には捜査員と遺族らが妙法寺駅近くでビラを配り、通行人らに情報提供を呼びかけた。須磨署捜査本部TEL078・731・0110

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