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 JAXAの宇宙飛行士試験に合格し、記者会見で笑顔を見せる米田あゆさん=28日午後、東京都千代田区
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 JAXAの宇宙飛行士試験に合格し、記者会見で笑顔を見せる米田あゆさん=28日午後、東京都千代田区

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日、会見を開き、昨年4月に始めた宇宙飛行士選抜試験に、米田あゆさん(28)と諏訪理さん(46)が合格したと明らかにした。米田さんは神戸女学院中学部・高等学部(兵庫県西宮市)の出身。母校の教員らが同日午後、会見を開いた。高校3年時に担任した稲垣祐子教諭(57)は「常に『チャレンジ』する生徒だった。心の底からうれしい」と喜びをかみしめた。

 中学部ではテニスに打ち込み、団体戦で全国大会に出場した。中高を通じて、ハンセン病患者の施設訪問や途上国への文具寄付などボランティア活動にも積極的に取り組んだ。

 勉強は文系分野も理系分野もできたが、とりわけ英語は会話も含めて得意だった。にもかかわらず、高校時代の留学先はスイスを選んだ。稲垣さんは「英語圏でない場所で音を上げずに過ごしたのはすごい」と振り返る。

 周りを見ながら行動し、和を重んじるタイプだった。運動でも主役になれたが、帰国後の体育祭では「縁の下の力持ち」として組のTシャツのデザインや衣装制作を担った。いつも笑顔で、東大医学部を受験する際も落ち着いていた。

 大学卒業後の2020年に届いたメールには「患者に寄り添うため、もっと心を見ていきたい。心を見るために大事な芸術も学びたい」と書かれていた。

 それから3年。「医療と芸術の二足のわらじかと思っていたら今度は宇宙。彼女の挑戦は終わることがない」と稲垣さん。「宇宙に行った経験を生の声で語ってもらえる日が来ることがとても楽しみ」とほほ笑んだ。

 米田さんは1995年に東京都で生まれ、同学院中学部・高等学部に進学。その後、東京大学医学部医学科に進み、現在は日本赤十字社医療センターで外科医師として勤務しているという。

 米田さんと諏訪さんは今後、国際宇宙ステーションに長期滞在するほか、月探査アルテミス計画に参加し、月上空の新基地などへの派遣が期待される。

阪神
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