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アフガンの女性支援を長年続けてきた西垣敬子さん(本人提供)
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アフガンの女性支援を長年続けてきた西垣敬子さん(本人提供)
西垣さんが建設したナンガルハル大学の女子寮から届いた写真。閉め出される女子学生がまとめた荷物が並ぶ(本人提供)
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西垣さんが建設したナンガルハル大学の女子寮から届いた写真。閉め出される女子学生がまとめた荷物が並ぶ(本人提供)
西垣さんがタリバン暫定政権に声明文を送ったことを知らせる投稿(ツイッターより)
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西垣さんがタリバン暫定政権に声明文を送ったことを知らせる投稿(ツイッターより)

 アフガニスタンを統治するイスラム主義組織タリバン暫定政権が女性の教育制限を強める中、同国の女性支援を長年続ける「宝塚・アフガニスタン友好協会」の西垣敬子代表(87)=兵庫県宝塚市=が、制限の見直しを求める声明文をツイッターでタリバン幹部に送付した。西垣さんが建設に携わった大学女子寮も現在は学生が閉め出され、「もぬけの殻」になっているという。

 暫定政権は昨年12月、全国の公立と私立の大学で女子教育を停止。今年1月には各私立大に対し、女子に入学試験を受けさせないよう命じた。日本の中学・高校に当たる女子中等教育も停止し、女性が通えるのは小学校だけとなっている。

 西垣さんは1994年から現地に通い続け活動。日本で集めた寄付金を活用し、これまでに同国立ナンガルハル大学に女子寮や、教育学部の女子トイレなどを建設した。昨年12月、寮で暮らす学生から「今から出て行く」とのメッセージと、荷物をまとめた部屋の写真が届いたのを受け、「黙っていられない」と声明文を送ったという。

 送付先は、ツイッターを使うタリバン外務省のアブドゥル・カハール・バルキ報道官。日本の支援者2人と共同で「多くの問題を抱えながらの新しい国づくりは困難だと理解できるが、女性への抑圧はなされていいものではない」と英文でつづった。西垣さんは「相手にしてもらえないと覚悟しているが、アフガンの女性たちを見捨てていないことを具体的な行動で示したかった」としている。

阪神
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