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温暖化に強い米の候補となる稲が並ぶ田んぼ=新潟市内(山崎将紀教授提供)
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温暖化に強い米の候補となる稲が並ぶ田んぼ=新潟市内(山崎将紀教授提供)
温暖化に強い米の候補となる稲が並ぶ田んぼ=新潟市内(山崎将紀教授提供)
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温暖化に強い米の候補となる稲が並ぶ田んぼ=新潟市内(山崎将紀教授提供)

 地球温暖化に負けない米の新品種を見つけるため、新潟大農学部の山崎将紀教授(49)が寄付を募っている。ブランド米のコシヒカリを一方の親にして手がけた3千を超える稲の中から適した新品種を選抜する作業を続けており、人件費などに充てる。温暖化の影響で米の生産量は減少し、品質も低下する年が頻発している。

 山崎教授は、2021年度まで神戸大大学院農学研究科に勤務。その間、収穫量が多く味も良いという特長を持ちながら、稲わらから燃料に使うバイオエタノールなどが生産できる新品種「神大5号」を約10年かけて開発した。

 06年から稲を交配する研究に着手。新品種の選抜作業は、暑さに強い特長が稲に定着しているかなどを確認しなければならず、非常に時間がかかるという。ようやく「あと2、3年後には発表できる」というところまできているという。

 温暖化が進んで60年代に全国の平均気温が3度上昇した場合、北海道以外で米の収穫量が最大15%減るというデータもあるという。

 今回、寄付を募るのは、これまで外部から提供を受けてきた研究資金が3月末で打ち切られてしまうため。目標とする400万円は、3千を超える稲の栽培や収穫、草丈や稲穂の数といったデータ測定などを行う1年間分の人件費や諸経費に充てるという。

 山崎教授は「新品種で農家や消費者に喜んでもらいたい。ぜひ協力してほしい」と呼びかけ、「新潟県だけでなく、兵庫で育てても温暖化に強い品種も見つけていく」と話している。

 寄付は3月末まで、クラウドファンディングサイト「READY FOR(レディー フォー)」から。

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