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有識者委員会に出席するため最高裁を訪れた土師守さん(中央)ら=2月14日、東京都千代田区
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有識者委員会に出席するため最高裁を訪れた土師守さん(中央)ら=2月14日、東京都千代田区
最高裁での意見聴取を終え、記者会見に臨む土師守さん=2月14日午後、東京・霞が関の司法クラブ
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最高裁での意見聴取を終え、記者会見に臨む土師守さん=2月14日午後、東京・霞が関の司法クラブ

 「(廃棄が)どれだけ影響を及ぼすか分かってほしい」。1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件をはじめ各地で重大事件記録が廃棄されていた問題で、連続児童殺傷事件で次男の土師淳君=当時(11)=を亡くした父親の守さん(66)は2月、最高裁での意見聴取に臨み、事件の被害者遺族にとって記録が存在することの意味を訴えた。

 少年審判が原則非公開の少年事件では、事件の詳細を知るには、記録の内容が手がかりとなる。現行制度は少年の処分確定から3年以内であれば、被害者遺族は記録の一部は閲覧謄写を許されるが、土師さんは法改正の前で閲覧できなかった。

 いつか願いがかなうと信じていたが、神戸家裁は10年以上前には記録を捨てていたとみられる。土師さんは2月14日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見に臨み、裁判所の事件記録の廃棄に、「被害者が生きた証しを奪った」と表現。記録保存の在り方を検討する有識者委員会に対しては「思いをきちんと理解してほしい」と話した。(篠原拓真)

失われた事件記録成人未満
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