第９５回選抜高校野球大会（１８日開幕・甲子園球場）に出場する兵庫県立社高校（加東市）が組み合わせ抽選会がある１０日に、不急の電話連絡や来校を控えるよう呼びかけている。県内公立高校一般入試と重なっているため。昨夏初出場した全国高校選手権の抽選日に、試合日や対戦校など問い合わせが相次いだ経緯があり、円滑な入試実施のため配慮を求める。

　同校によると、１０日は、普通科と生活科学科で中学生計１７１人が受験予定。午前９時～午後３時ごろに、休憩を挟んで５教科のテストを受ける。一方の選抜大会抽選会は午前９時から大阪市内で開かれる。

　入試中は県教育委員会事務局から緊急の連絡が入る可能性があり、若浦直樹校長は「電話回線や職員に余裕を持たせたい」と話す。

　昨年８月３日の全国選手権大会抽選日には組み合わせのほか、チケットの入手方法、応援バスについて、電話や訪問で尋ねられるケースが続出。若浦校長は「応援してもらえるのは大変ありがたいが、入試を無事に終わらせるため、午後４時ごろまでは控えてほしい」とする。ホームページでも協力を呼びかける文章を掲示する。