「女性だから」「男性だから」といった性差による固定観念、差別がなくならない。とりわけ不利益を受けがちな女性の多様な声を届けるため2018年、フェミニズムの関連書籍を専門で扱う出版社「エトセトラブックス」(東京)が生まれた。代表の松尾亜紀子さん(45)は「困っている人の声を聞くためフェミニズムは必要」と言う。8日の国際女性デーを前に訴え続ける思いを聞いた。
九州出身の松尾さんは子どもの頃、「男の子と同じくらい勉強がよくできる」と褒められて育った。「世の中の基準は男の子なんだ」と漠然と思うようになったが、男性と恋愛をする年齢になると「男性同様」と言われていた自分も、弱い立場にあることに気がついたという。
心に生まれたモヤモヤを晴らしてくれたのが、大学時代に読んだジェンダーの本だった。卒業後は大手出版社に勤めたが「フェミニズムやジェンダーの本を作りたい」という思いが強くなり独立を決意。エトセトラブックスを立ち上げた。
19年、フェミニズムをテーマに据えた雑誌「エトセトラ」を創刊した。最初の特集は「コンビニからエロ本がなくなる日」で、大手コンビニチェーンが成人向け雑誌の販売を中止した話題を巡り、雑誌編集者の寄稿、賛否両論の一般投稿などを載せた。
その後は年2回発行し、作家や漫画家、芸能人を編集者に招き、女性の体や女性運動、韓国ドラマ、スポーツ、アイドルを取り上げるなど多彩な視点や内容で話題を集めた。
松尾さんは「毎回購読者層が微妙に違うのがうれしい。『隅々まで読んだ』という声もあり励みになる」と反応を喜ぶ。
女性の中にも「嫌な思いをしたことはない」「日本に男女差別はない」という人がいるかもしれないとする一方で、「いまの社会に踏まれている人は必ずいる。フェミニズムを知れば、そんな人たちの声が聞こえるようになる」と力を込める。
交流サイト(SNS)が普及した現代社会では、声を上げればバッシングされることもある。「それでもフェミニズム出版社や雑誌が目に見える形で存在することで、誰かの力になると思う。社会が変わるように声を上げ続けたい」。明るい笑顔で語った。
■小規模出版を支える「独立系書店」 神戸、女性デーでフェアも
エトセトラブックスのような小規模の出版社や、自費出版本を支えているのが、近年増えている「独立系書店」だ。個人で開業し、選書する小さな書店を指す。神戸市中央区栄町通1の「1003(センサン)」にはフェミニズム関連の本をそろえた棚があり、エトセトラブックスの書籍も並ぶ。
同店は2015年に開業した。店主の奥村千織さん(42)がフェミニズムに興味を持ち、関連する本や雑誌を増やした。現在は200冊余りが並び「目当てに来てくれるお客さんも男女問わず多い」という。
国際女性デーの8日から、女性の生き方を考えるブックフェアを実施する。特集コーナーを設け、対象の本を購入した人にはプレゼントを用意する。奥村さんは「この機会に本を手に取り、フェミニズムについて考えてみて」と呼びかける。同店TEL050・3692・1329
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