総合 総合 sougou

  • 印刷
動画一覧へ
神戸港に入港する大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。市民らが出迎えた=8日午前6時41分、神戸ポートターミナル
拡大
神戸港に入港する大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。市民らが出迎えた=8日午前6時41分、神戸ポートターミナル
訪日クルーズ船の受け入れ再開で、訪日外国人客でにぎわう神戸ポートターミナル=8日午前、神戸市中央区新港町
拡大
訪日クルーズ船の受け入れ再開で、訪日外国人客でにぎわう神戸ポートターミナル=8日午前、神戸市中央区新港町

 神戸港で8日、新型コロナウイルス禍で中止していた国際クルーズ船の受け入れが約3年ぶりに再開された。早朝には米国出発の大型船「ダイヤモンド・プリンセス」が入港した。コロナ後の観光復興に期待がかかる一方、経済効果をどう地域に波及させていくのか、課題も残る。

 「大きい」「久しぶり」。午前6時半、ダイヤモンド・プリンセスの巨大な船体が神戸港に姿を現すと、神戸ポートターミナル(神戸市中央区)に集まった市民から感嘆の声が上がった。6月に乗船予定という女性(74)=大阪府吹田市=は「ずっと延期になっており再開を待っていた。今から航海が楽しみ」と船に手を振り続けた。

 駐車場にはツアーバスが隙間なく並び、次々に出発していく。夫婦で訪れた米国人男性(79)は南京町を訪れる計画を立て、「神戸は始めて。景色や食事が楽しみ」と語った。

     ◇

 神戸港では国際クルーズ船の寄港が3月に9回、4月に11回予定されている。コロナ禍前の2019年には65回入港しており、市港湾局は「今年は19年の水準を目指す」としている。

 神戸観光の課題は、「素通り」する客をどう神戸に引き留めるかだ。市港湾局によると、神戸港に到着しても京都、大阪府や奈良県などを目的地とする外国人客は少なくない。

 市港湾局振興課客船誘致担当の瀬沢孝至課長は、近隣都市へのアクセスが良い神戸港の利点が素通りにつながっている現状に、「神戸ビーフや灘の酒蔵などの魅力や歴史が伝わるストーリーをつくり、神戸観光を旅行会社に積極的にPRしていく」とする。

 30年ごろの神戸空港国際化を見据え、フライトとクルーズをセットにしたプラン「フライアンドクルーズ」にも期待する。神戸港発着のクルーズに合わせて神戸空港を利用してもらい、神戸で観光したり宿泊したりしてもらう。瀬沢課長は「海外の船会社にアプローチし、神戸発着のクルーズを増やしていきたい」と話した。

神戸
総合の最新
もっと見る
 

天気(12月6日)

  • 15℃
  • ---℃
  • 10%

  • 17℃
  • ---℃
  • 10%

  • 15℃
  • ---℃
  • 10%

  • 16℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ