• 印刷
最高裁で開かれた有識者委員会の第8回会合=13日午後、東京都千代田区
拡大
最高裁で開かれた有識者委員会の第8回会合=13日午後、東京都千代田区

 神戸連続児童殺傷事件をはじめ、重大少年事件の記録が各地で廃棄されていた問題で、最高裁の有識者委員会(座長・梶木寿元広島高検検事長)は13日、第8回会合を開き、全国で廃棄されたり、特別保存(永久保存)されたりした重大少年事件や民事裁判の記録計103事件の調査状況について報告を受けた。有識者委は前回会合で専門家らの意見聴取を終えており、再発防止策の検討に入った。

 会合は非公開。終了後の最高裁の説明によると、少年事件では、連続児童殺傷事件など記録が廃棄された52事件と、西鉄バス乗っ取り事件など特別保存された7事件の計59事件で経緯を調査。このほか記録の存廃が分かった民事裁判の44件も含め全国103事件が調査対象で、有識者委の委員3人らは最高裁担当者の報告を受け、意見交換した。

 また、有識者委は今月6日、宇都宮地裁・家裁の記録庫を視察し、特別保存された記録の保管状況などの説明を受けたことも明らかにした。

 一方、有識者委は、記録が廃棄された2012年の京都・亀岡暴走事故での遺族対応も議論。無免許の元少年=当時(18)=の居眠り運転で軽乗用車に突っ込まれ、おなかの子どもとともに命を奪われた松村幸姫さん=当時(26)=の父、中江美則さん(59)が今月6日付で、意見聴取の要望を出していた。最高裁は、本人や代理人弁護士に伝えられていないとして内容を明らかにしなかった。

 最高裁は4月をめどに報告書を公表する方針。有識者委は次回会合を27日に開く。(霍見真一郎)

■【特集ページ】失われた事件記録

失われた事件記録
もっと見る
 

天気(10月27日)

  • 23℃
  • ---℃
  • 10%

  • 20℃
  • ---℃
  • 50%

  • 23℃
  • ---℃
  • 10%

  • 23℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ