世界的な鉄道模型の製作者で収集家でもある故・原信太郎さんをご存じだろうか-。集めた模型は約6千両を数える元祖「鉄ちゃん」。そのコレクションの一部を収めたのが、横浜市の「原鉄道模型博物館」だ。オープンから10年となった昨年は日本の鉄道開業150年と重なり、注目を集めた。節目を迎え、さらなる進化を遂げる博物館へ足を運んだ。
■テニスコート並み
「わぁー」「ママ、見て」。子どもたちが歓声を上げながら駆け寄る。
訪れた人をくぎ付けにするのは、複数の列車模型が走るジオラマ。面積約310平方メートルは「テニスコートが全面収まる広さ」というから圧巻だ。「1番ゲージ」と呼ばれる規格の室内ジオラマとしては、世界最大級とされる。
原さんが大好きだったというフランスのパリ・リヨン駅をイメージした駅舎を中心に、ヨーロッパの街並みが再現されている。周辺にある1周約70メートル、総延長450メートルの線路を、次々と列車模型が疾走する。
ゴトン、ゴトン…。「耳を澄まして聞いてください。走行音まで本物そっくりですよ」と男性スタッフ。
加工しやすい真ちゅうなどを使った市販品と異なり、レールや車輪も実物と同じ鉄製で、走行音も迫力がある。線路から電力を取り込む模型が多い中、架線から集電する仕組みも実物と同じだ。
横浜市の主婦(26)は、乗り物に興味を持つ長男(3)を連れて来た。「車両以外も本物そっくり。電車好きでなくても楽しめる」と笑顔。模型が好きという会社員(46)は「ずっと見ていても飽きない。鉄道と模型への愛を感じる」と話した。
■積極的に海外へ
原さんは1919(大正8)年、東京生まれ。幼い頃から鉄道好きで、小学6年生から模型製作を始めた。海外の専門書を読むため小学生から英語を学び、その後も独学でドイツ語やフランス語、スペイン語を習得したという。
戦後はコクヨ入社を機に関西に移り、兵庫県芦屋市に自宅を構えた。コクヨでは技術者として全自動倉庫を世に送り出し専務まで務めた。
プライベートでは積極的に海外へ。訪れた国は延べ約380カ国に上り、写真約10万枚を撮影した。鉄道への情熱は生涯衰えることはなく、晩年まで芦屋市の自宅で模型作りを楽しみ、友人らに見せていた。博物館の開館から約2年後、95歳で亡くなった。
■「ありがとう」
同館は2012年7月にオープン。新型コロナウイルスの感染で臨時休館した時期もあったが、昨年から「ありがとう10周年」と銘打ったイベントを展開してきた。現在は、過去の企画展ポスターを集めてケーキ形にしたオブジェなどを飾っている。
横浜市内では昨年、鉄道開業150年を記念した複数のイベントも開かれ、同館の来館者数も回復傾向に。遠方から足を運ぶ人も戻りつつある。
同館には、原氏の年表や横浜の街並みを再現したジオラマも。当初は鉄道ファンの姿が目立ったが、最近はファミリー層も増えた。スタッフは「ものづくりの楽しさも伝えられる施設に」と願う。
入館には事前予約が必要。大人千円など。火、水曜は休館。同館TEL045・640・6699
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