• 印刷
ソウル・梨泰院の事故現場で献花する下村誠治さん(右)と三木清さん=17日
拡大
ソウル・梨泰院の事故現場で献花する下村誠治さん(右)と三木清さん=17日
明石市の歩道橋事故について話す三木清さん(中央)。左は下村誠治さん、右はソウル・梨泰院事故の遺族会の李鐘澈代表=17日、ソウル
拡大
明石市の歩道橋事故について話す三木清さん(中央)。左は下村誠治さん、右はソウル・梨泰院事故の遺族会の李鐘澈代表=17日、ソウル

 兵庫県明石市で2001年に起きた歩道橋事故の遺族の下村誠治さん(64)と三木清さん(54)が訪韓し、17日、ソウル・梨泰院(イテウォン)で昨年10月に起きた雑踏事故の現場と焼香所を訪問した。2人は韓国の事故遺族らと会い、慰労の言葉をかけ真相究明に協力していきたいと伝えた。

 梨泰院の事故では日本人2人を含む159人が死亡。警察や行政の対応の不備が明らかになったが、現場の警察・行政関係者を逮捕しただけで捜査が終結し、遺族らは真相究明が不十分だと訴えている。

 ソウル市庁前の焼香所で、娘を事故で失った韓国の女性が「(責任者を)許せない。この気持ちをどうすればいいか分からない」と話し、三木さんは「最初はそうだった。他の遺族から励まされた」と応じた。下村さんは「僕らにできることがあれば支援、意見交換したい。今回がスタートだ」と呼びかけた。

 2人は事故現場で献花した後、国会議員会館で他の遺族らとも会合。高校生ら300人以上が犠牲になった2014年のセウォル号沈没事故の遺族も参加した。

 梨泰院事故の遺族会の李鐘澈(イジョンチョル)代表(54)は「公務員が職務を果たさなかったことによる、不作為の殺人だった」と訴えた。下村さんは、明石の事故でも警備などの責任者は「私たちにとっても殺人罪」としながら「そこは心にぐっとしまって、再発防止に向けた方法を探していった」などと、日本での遺族らの活動を紹介した。三木さんは、涙を流して明石の事故を振り返り「遺族に国境はない」と協力を誓った。

 聯合ニュースによると17日、梨泰院事故で業務上過失致死傷などの罪に問われた地元警察署長と地元区長の初公判が開かれ、2人は「事故を予見できなかった」などと起訴内容を否認した。

 明石市の事故では花火大会の見物客11人が死亡。元明石署地域官ら5人の有罪が確定した。

明石
もっと見る
 

天気(9月6日)

  • 34℃
  • ---℃
  • 0%

  • 35℃
  • ---℃
  • 0%

  • 35℃
  • ---℃
  • 0%

  • 37℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ