神戸新聞での連載を再編集し、４月１４日に発売される絵本「かなしきデブ猫ちゃん　マルのはじまりの鐘」（文・早見和真、絵・かのうかりん、税込み１９８０円）の帯に、淡路島在住の人気小説家で、猫好きとして知られる湊かなえさんが推薦コメントを寄せることが決まった。

　神戸新聞紙上で２０２２年４～１２月に計３６回続いた連載の書籍化。デブ猫のマルが旅の途中に知り合った少女との約束を果たすため、兵庫五国を旅する冒険物語で、マルの成長と兵庫の魅力が描かれる。今年１月に掲載した「震災編　祈りの朝」も収録する。

　湊さんは連載時から飼い猫と共に同作を愛読。絵本について紹介した３月１１日の紙面にも「世界の縮図？　兵庫五国をマルが巡る。淡路島は諭鶴羽神社。マルの祈りは、あらゆる垣根を越えた、みんなの願い」との言葉を寄せた。４月下旬から続編の連載も始まる予定で、原作者の早見さんは「本当に光栄。背中を押していただいた気持ちで走り抜けたい」と話している。

　絵本は現在、予約購入者にオリジナルしおりなどをプレゼントする先行予約キャンペーンを実施中。申し込みはＱＲコードから。絵本の予約サイト（https://kobe-np.stores.jp/items/639cec7d8a9b1b4124272771）

（前川茂之）