春の心地よい潮風を引き連れ、「海のお客さま」がミナト神戸にやってきた－。新型コロナウイルスの感染拡大で見合わせられていた国際クルーズ船の受け入れが今月、３年ぶりに再開された神戸港で３０日午前、初めてという外国豪華客船３隻の同時入港があった。

　朝から正午にかけて順次入港し、１番手は「オイローパ２」（４万２８３０トン）だった。まもなく「アザマラ・クエスト」（３万２７７トン）も接近し、新港第４突堤のポートターミナルを挟むように着岸した。

　正午前には「セブンシーズ・エクスプローラー」（５万５２５４トン）が西の海から大きな姿を現し、ゆったりと波を蹴りながら中突堤旅客ターミナルに接岸した。

　神戸市港湾局によると、３隻とも３１日午後に出港する予定。同局の担当者は「港町らしいにぎわいが徐々に戻ってきた」と声を弾ませた。（末吉佳希）